「ここに生まれた運命だと私の弟は言います。どうすることもできないと..」(現地からのメールより) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「ここに生まれた運命だと私の弟は言います。どうすることもできないと..」(現地からのメールより)

秘書です。

さて、学校の校庭利用安全基準20ミリシーベルト問題についてメールをいただいた方から、下記のようなメールをいただきました。




「相変わらず、マイクロシーベルトが高い●●市です。

今日は、友人と避難所にボランティアに行って来ました。
避難勧告が出ている地域の方々とお話しすることができました。

学校避難所から、比較的プライバシーがある、青少年会館に移られストレスは軽減したそうですが、
家に帰れない(帰る場所がない)不安、寂しさ、苛立ちが、ひしひしと伝わってきました。

子ども達と遊びながら話しました。

「お父さんにもらった筆箱を取りに行きたい」と言う小学生の子どもに、
お母さん達が「でもね、一時帰宅しても、モノを持ち帰ることはできないの。持ち帰ることによって、
放射能でこちら側を汚染することになるのよ.あくまでも様子を見に行くだけなんだって」と...

子どもが「大丈夫だよ。だってランドセルの中にちゃんと入ってるから...」って。
「放射能は、ランドセルの中に入っていても駄目なの」と、悲しいやりとりでした。

それでも子ども達は、楽しいゲームや絵本に喜んで遊んでくれました。

・・・

ある人は、7人家族で6万円の補助が出ているそうで、子どもの通う学校の近くにアパートを借りたいけれど、家賃でなくなってしまうと、ため息をついていました

・・・

本当は、避難勧告が出てもいい●●市だと市民誰もが思ってます。
関東の30倍近いマイクロシーベルトです。
でも、35万人を動かすことは不可能だと、あきらめていることも悲しいですが事実です


ここに生まれた運命だと私の弟は言います。どうすることもできないと... 

私は、そうは思いません。動くことで伝えることで、世界中を巻き込んで、助かるものがたくさんあると思ってます

そう信じたいのですが... 



→数万人だと避難勧告、でも35万人だと何も出ない。それが、もしも東京だったら避難勧告は出ないでしょうか?出るでしょう?こんなふうに人口規模で命の価値が違うなどということはあってはならない。また、人口規模で、国民の生命・財産を守る国の責務が異なることはありえないこと。あってはならないし、そうではないと信じたいところです。

→財政上の理由?国民の生命・財産を犠牲にしてでも守るべき何があるのでしょう?こんな財政的発想があったとして、どうして海外の人の風評被害を抑えることができるのでしょう?

→むしろ、ただたんに、今パニックが起きるリスクをおそれているのか。パニックをおそれるとは何か。それは今パニックがおきれば自分の責任になるが、将来の健康被害リスクが顕在化しても自分の責任は回避できる、というだけではないのか、まさかとは思いますが。

→かつて、郵政民営化なんて絶対に不可能といわれていたのに絶対にあきらめない小泉さんが総理になったように、震災と原発問題に真正面から向きあうことを絶対にあきらめない人が指導者になる日がそれほど遠くないかもしれません。メディアでもネットでも関心は高まっています。勇気ある人が声をあげています。戦略的環境は、決して悲観的なものではないと思います。