ユーロの行方!投資戦略を如何に再編するか?~ギリシャ国債の旨み!? | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

ユーロの行方!投資戦略を如何に再編するか?~ギリシャ国債の旨み!?

4連続コラム2日目の本日は昨日のコラムの最後でネタフリしたギリシャ国債の今の状況から考えられる事を書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。


今回の欧米市場からの下落トレンドは2011年6月14日にS&Pがギリシアの格付を3ノッチ引き下げCCCとした事から始まりました。CCCの下はCC,C、D(デフォルト)なので、下から数えて4番目です。


しかし現在CCC以下の国家格付はなく、ギリシアの格付はソブリン格付としては世界で一番低い状況です。つまりエクアドル、ジャマイカ、パキスタンよりも低いのです。


CCCの格付のクレジットがデフォルトに陥る可能性はどれ位かを調べてみました。入手可能な情報ソースに限りがあるため最新の情報ではありませんが、少し前にS&Pは「CCCの債券の5年間の累積デフォルト率を50%」と発表していました。


S&Pの言い分では「S&P社の見解では、ギリシアの債務は我々の基準ではデフォルトとなるリストラを行なう可能性が高まっている」と述べています。つまり何らかの返済猶予が行なわれる可能性が高いということです。今回の発表を契機にギリシア10年国債の利回りは17%以上に跳ね上がりました。これは今年2回目のことです。ただしS&Pはギリシア国債を持っている投資家のリカバリー率(回収率)は30%~50%はあるだろうと述べています。


このカラクリはギリシア国債をディスカウントで買おうという投機的な投資家は次のようなソロバン勘定をすると考えられるからです。仮にギリシア国債が3年でデフォルトを起こす可能性が50%とし、デフォルトした時の回収率を50%とすると、確率的には投資家は100の投下元本に対して75しか回収できないことになります。ただし毎年17%の配当を受け取れるとすると3年で51の配当を受け取れることになるため、結果として元本を25毀損してもなお利金面で51の儲けがあるため、これを元本棄損分のカバーに充てる事で、トータルとして126になり、26分の純粋な儲けが出る事になる、という計算になります。


一方で、既にギリシア国債を抱えている投資家、特に民間の金融機関などにとってギリシア国債のデフォルトは大変な痛手ですが、デフォルトはもはや不可避と見るべきなのかもしれなません。その痛手は各行の自己資本の劣化、つまりは経営を圧迫する事になります。


明日と明後日のコラムでは、ギリシャのこうした情勢から投資家、特に個人投資家は如何に振る舞うべきかを考えてみたいと思います。明日も是非お付き合い頂ければと思います。またご意見・ご感想等頂ければ励みになりますので、よろしくお願い申し上げます。




Ken  東岳証券東岳グリーン



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