次の欧州中央銀行の総裁は?~欧州銀行界が直面する問題 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

次の欧州中央銀行の総裁は?~欧州銀行界が直面する問題

4連続コラムの二日目の本日は「マリオのパワーが今の欧州に求められている」理由を考えたいと思います。


この「スーパーマリオ」ことマリオ・ドラギのパワーが今の欧州で必要とされています。なぜならECB総裁に就任した後、ドラギが着手しなければいけない最初の仕事は欧州の銀行のバランスシート改革だからです。なぜ欧州の銀行のバランスシートの改革か、と言えば、欧州債務問題、PIGS諸国、と単語が経済新聞や投資レポートなどで踊っておりますが、平たく言えば欧州周辺国への投融資が同地域の過剰バブルをさらに煽り、大損をしたということなのです。


日本に当てはめて考えるならバブル崩壊後の経済の低迷と銀行の不良債権問題の大型版、もっといえば国家版と言えます。日本の場合は公的資金の注入で済みましたが、欧州の場合はその金額が大きすぎて当該国の公的資金で賄えるのか?という疑念を投資家にもたれ、その結果がアイルランドなどを考えれば分かりやすいと思います。次期ECB総裁の仕事は、日本でいう竹中プランの実施、このたとえで言う「りそな銀行」への2兆円規模の公的資金の注入のような政策を実施する事が求められていますが、その前段階が現在の欧州の状況と言えるでしょう。
欧州の場合は、これをマーケットから集める必要がでてくる点が、日本の場合と決定的に異なると言えるでしょう。


主要通貨の番人である中央銀行総裁の動向では政策金利は最も重要な関心事です。ただ、次期欧州中央銀行総裁の政策は利上げに絡む言動の他に欧州各国エクイティー(株式資本)をめぐる戦いになります。だから株式市場の機微がよくわかっている官僚じゃないとこの仕事は務まりません。僕がそう考える理由は明日のコラムで書きます。是非ご覧ください。またご意見や感想を頂ければ幸いです。





ご注意事項


1. 当コラムは投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。

  投資の最終決定は、必ず御自身の判断でお願いいたします。


2. 当コラムの内容によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。



Ken


CFD&FX情報局~マネーの革命~ CFD&FX情報局~マネーの革命~ CFD&FX情報局~マネーの革命~ CFD&FX情報局~マネーの革命~ CFD&FX情報局~マネーの革命~


        東岳証券とは?    CFDとは?    もっと知るには?              CFD&FX情報局~マネーの革命~



 スマートフォンでのお取引

ついに始まる。               Horizon ProⅢ

 新たに米ドル口座 もスタート。(3つのテクニック も公開中)       Windows + Mac    

                                           CFD&FX情報局~マネーの革命~