6月22日付福島県内各紙は、21日に増子輝彦輝彦経済産業副大臣(7月11日改選 福島選挙区)が福島第一原発3号機を視察した記事をこぞって流しているそうです。 
 それらによると増子副大臣は、横尾エネ庁電力・ガス事業部長、黒木保安院審議官ら11人を引き連れて福島第一3号機を視察したのだそうです。
 東電の第一発電所長が、原子炉建屋の燃料交換機、制御操作室(MOX燃料の健全性の確認)、タービン建屋内の給水系配管の減肉測定現場(高経年化対策の確認)等について説明したらしい。
  でも2号機で、危うく炉心溶融(が起これば周辺は居住不可能になる)という事故が起きたばかり。それなのに、この視察のおかげで所長以下300人が3号機にくぎ付けにされたらしい。視察するなら2号機がどうなのかをただすべきでしょう。この大名旅行に同行する記者たちが、そこは追及しなかったのでしょうか。
 副大臣が副大臣ですから、同じ穴のむじなの保安院も保安院。
 6月23日「福島民報」によると、保安院の黒木審議官(実用発電用原子炉
担当)が6月21、22両日、東電福島第一・第二原発、立地町などを訪問したというのですが、これがまた炉心溶融寸前事故調査ではなく、原子力安全月間(5、6月)の一環としてだったというのです。
 「耐震安全性については、大きな課題がなければあと数回で 評価がまとまる」とか「高経年化対策は、22日に保安検査を実施し、結論まで時間を要しない」、MOX燃料の健全性は、あと1回程度の会議で結論が出る見通し」と、これ、要するにシナリオ通り・・・?