■アイドル業界と声優業界☆そのいち | たかみゆきひさオフィシャルブログ「shadowcube」Powered by Ameba

■アイドル業界と声優業界☆そのいち

たかみゆきひさ、芸能生活25周年企画コラム(笑)
おっと、そこいっちゃいますか!
みたいなw


さて、ここでは便宜上「アイドル業界」と「声優業界」としてますが、
「アイドル業界」というのはいわゆる芸能界的なものということで。

昨今両者を比べてどっちがどうということをよく聞くのですが、この両者は単純には比較できないものです。

さて、そんな違いをみてみましょう。


まず大きく違うのがキャスティング。

声優業界のキャスティング
例えばアニメのキャスティングだとまずアニメの作品があって、その登場キャラクターのオーディションがあります。
そのオーディションにて選抜された声優がキャスティングされます。

とまぁ、当たり前のように書きましたが、これがアイドル業界とは大きく違うところ。

声優業界では「作品ありき」です。
作品があってキャラクターがいて、初めて声優という仕事が成立します。
これはほぼ全てがそうです。


ところが、アイドル業界では違います。
番組やドラマ、映画のオーディションなど前述のようなオーディションもありますが、必ずしもその限りではありません。

大手プロダクションの中には映画制作会社や番組制作会社を持っていたり、そことの太い繋がりを持っていることで、自社のタレントの為に映画を制作したり、番組を制作したりすることが多いです。
この場合は作品ありきではなく、「タレントありき」です。
(かならずしも全てがそうではありませんが)

なので、例えばアイドル業界では「○○ちゃんのために映画作ってよ」てのがあるけど、声優業界ではまず無い。


こういうことに基づいて色々なことが大きく違います。


アニメは前述のようにキャスティングされるから、声優はそのキャラクターをきちんと演じなければならない。
だから声優には演技力も必要だし、単に演技するだけではなく、アニメに声をあてるというアフレコの為の技術も必要。
要するに技術職とも言える。


アイドルというのは容姿がかわいいことだったり、キャラが突出してたり、人気があることが実力だったりします。
それが長じていれば演技や滑舌が悪くてもむしろタレントとしての「味」になったりします。


アニメのキャスティングでもアイドルが声をあてることが希にありますが、それは演技力があるからということよりもむしろ人気があるからだったり、もしくはスポンサーや製作委員会の意向などによるものが大きいと言える。
アニメを売るためにも人気のアイドルを使うことで作品は注目されますしね。
こういったキャスティングは一般層に向けた作品や劇場アニメでみられますが、深夜帯のアニメなどテレビアニメでは殆どありません。
深夜帯のアニメは「アニメが好きな層」が見るものが殆どです。
アニメファンはそういったキャスティングを好みませんし、演技力も重視する。
本人の技量ではなく、大いなる「何か」の意向でキャスティングされたものは「ゴリ押し」と言って嫌われる。
ファンにとっても作品が大事なので「タレントありき」のアイドルは毛嫌いされる傾向もあります。


また、オーディションの情報も殆ど芸能事務所にはまわりませんし、運良くオーディションに出られても受かることは殆ど無いでしょう。


さてさて
昨今のアニメ声優ブームの影響からなのか、芸能プロダクションも声優業界に対して眼を向ける傾向があります。

大きな動きでは、ホリプロタレントスカウトキャラバンが「声優アーティスト」に特化して展開しています。

ホリプロタレントスカウトキャラバン担当の金成氏はご自身AKBのメンバーなどを手がける方ですが、自社のタレントが運良くオーディションに行くことができてもまったく受からず、レベルの違いを痛感していると言っています。

まったくその通りで、本当に「これじゃ受かるワケがない!」ってくらい演技のレベルが違うんですね。

アイドルの中でこの子は演技が上手いねって言われてる子でも、おそらく殆どの子がそのままでは声優としては通用しないだろう。


その辺りをよ~く理解しているのでホリプロさんは大丈夫と思いますが、芸能界が声優業界になかなか参入できない理由がこういうところにある。


さて、そんな感じでアイドル業界と声優業界は全然違うのですが、先にも書いたように昨今芸能界が声優業界にとっても注目しているようです…
って話の続きはまた今度(え~~~~)