1万5千人が孤立死する国 セルフネグレクトする老人たち | ■知れば、差がつく!ビジネス古典のススメ

1万5千人が孤立死する国 セルフネグレクトする老人たち

君子には三つの楽しみがある。

天下の王者となることは、それとは関係ない。

一つは、父母が健在で、兄弟も息災なこと。

二つめは、天にも人にも恥じるようなことがないこと。

三つめは、天下の英才を見出して教育くること。(孟子)



3・11の大震災で、一つめの“楽しみ”の重要性を痛いほど感じた方も少なくなかったことと思いますが……


ニッセイ基礎研究所のまとめによれば、65歳以上の高齢者で、誰にもみとられずに死んでいく人が年間1万5000人を超える可能性があるそうです。


孤立死を死後4日以上経過して発見された人」と定めた場合、その数は1万5603人

さらに、死後2日以上」と区切って推計した場合、その数は2万6821人にも達するのだとか。



■ビジネス古典のススメ


そして自治体の生活保護課が把握した情報によると、孤立死を迎える人たちの8割が、

セルフ・ネグレクト」(飲食や最低限の衛生状態の保持、金銭の管理などをやろうとしないか、する能力がないため、安全や健康がおびやかされる状態)に該当するそう。


もう、生きる気力能力も失ってしまった、ということでしょうか。 


若者は未来に希望を持てず、高齢者は生きる気力を持てない国っていったい……?


今はよくない状況でも、せめて、未来望みが持てる国を、私たち皆でつくっていかなくてはと切に思います。


自分の未来に希望を持つために