虫唾が走るもの | 市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!

市長のための市会ではなく、市民のための名古屋市会を!

一人の名古屋市民が「地域委員会制度」「減税日本」に対する疑問をまとめるサイトです。

私は身勝手な人間が大嫌いである。

身勝手な人間というものは、
他人の痛みを理解しない、
他人の視点から、自分がどのように見えているか理解できない。
なので、批判に対して開かれていない。

批判に対して開かれていないので
自分の小さな世界の中で、
いままで過ちをしたことがなく、
そして、反省を。「内省」をする習慣もない。

このような者は、
時として自己慢心の塊と化す。

リコール運動以降の
愛知、名古屋の政治関連の話題を、
ツイッター上などで身近に感じていると、

リコール運動以降、
名古屋市に蔓延しているのは、
「欲」と「自己慢心」だけなのではないかと暗澹たる気持ちになる。

横井市議が、5月11日付けブログにおいて、
前日に開かれたという「議会運営委員会理事会」の模様を報告されている。
http://blog.livedoor.jp/minami758/

> 議論の中で、減税日本から驚きの発言がなされた。
>
> 何と、「議会報告会」と「市会だよりの月例化」は、
> 代表(河村市長)の意向だから反対するという。
> 減税所属の市会議長も同様の意向を表明した。


減税日本ナゴヤの市議は、
代表である河村市長の意向として、
「議会報告会」と、
「市会だよりの月例化」に反対するという。

なぜ?

「市会だよりの月例化」については、
既に、
「市会だより第125号 市会だよりについて」
(名古屋市公式HP市会情報:2011年5月1日)
に。

> 議会の活動に関する情報を積極的に公開・発信するため、
> 23年度から市会だよりの毎月発行化に向け、予算要求をして参りました。
> しかし残念ながら、
> 河村市長から『回数をふやすことは、必要性、費用対効果の面で疑問がある』として、
> 毎月発行化は認められませんでしたので、
> 23年度は現時点では年7回の発行を予定しています。


と明示されていたので違和感を感じてはいたが、
まあ、市会は毎月開催されているわけではないので、
残念ながらコストを削減されたのか。
ぐらいには思っていた。

ところが、「議会報告会」まで開催されないとなると、
これは異常事態と言わざるを得ない。

まず、先年可決された「名古屋市議会基本条例」に違反する。

この第4条(市民参加の促進、市民の多様な意見の反映)の4項に。

> 議会は、議会報告会を開催し、
> 議会活動に関する情報を積極的に公開するとともに、
> 市民の意見を把握して、議会活動に市民の意見を反映させる。


とある。条例で定められた報告会を開催しない、
予算を付けないとなれば、これは市長が条例を破ることになる。

(まあ、細かい事を言えば、
この市長が条例違反をするのは、
これが初めてということでもないらしいけれども、
それ自体、異常な事だ)

更に、横井市議の報告には、
驚くべき記述がある。

> 減税所属の市会議長も同様の意向を表明した。

これは、まさか記述ミス?
「減税所属の市会議長」といえば中村孝太郎氏という事になる。
今市会において、議長となり、その際に「所信表明」をされている。
(いままでは、こういう議長の所信表明という機会はなかった)
そこで明確に「議会報告会を開催する必要がある」と述べられている。

(まだ、議事録は出ていない(まだ二ヶ月と経っていないのだ!)が、
中継録画(平成23年3月定例会 3月24日 本会議 開会)がある)

開始後、3分程度のあたりにその発言がある。

ここで翻したら、
いったい何のための「所信表明」なわけ?
本会議場での「所信表明」というのは、
二ヶ月も経たないうちに翻しても良い物なの?

というか、こういった広報が、
市民と議会を近づけるのではないの?

河村市長というのは、
そういった市民への説明責任は「要らない」と思っている。
最早、そう断言せざるを得ない。

相変わらず、バグだらけの
減税日本のHP

そもそも、「地域政党 減税日本」と名古屋市会の議員団である、
「減税日本ナゴヤ」とは別組織との事で、
であるなら「減税日本ナゴヤ」はインターネット上に存在しない事になる。

まったく、説明責任を果たそうともしていない。

そういった姿勢を私はある機会を捉えて指摘した。

地域政党 減税日本の内部事情?(2011-05-04)

ここで、私は具体的な指摘事項として3点を挙げた。

1.今予算審議についての河村市長の市民への説明を公表する。
2.減税日本、各市議へ各地域住民が連絡できる体制を整える。
  HPをちゃんと整理更新し、情報公開をする。
3.政党であるなら、政党としての体裁、混乱を避けるためのルールの明文化、
  明示をさっさと行って、それに沿って党内議論を活発にする。


と、きたらちょっと興味深い記述に突き当たりました。

「減税日本ナゴヤ」市会議員である鹿島としあき氏のブログ
5月11日の記述です。

> 9日の月曜日、やっと「政策審議委員会」が開催され、6月例会でどんな
> 議員提案をするか討議されました。 同時に
>  ① 党内意思決定の仕組みを整える
>  ② 会派のホームページを着実に更新していく

> ことも話し合われ、会派内改革が一歩一歩前進し始めました。


なんだか、奇妙な符合をしていませんかね。
というか、まあ、こんな問題点の指摘は当たり前すぎたんでしょうね。

勿論、鹿島としあき氏の記述をここに引用しただけで、
私は鹿島としあき氏が「組織の一員」君であるなどとは思ってもいない。
あれは、中学生程度の子供の悪戯なんだろうと思っています。

けれど、なんとも情けない。
その鹿島としあき氏へは、
この件について、投稿欄へ質問を投げかけてみたのだが、
それへの回答はいただけなかった。
どうも、彼はネガティブな投稿については回答をしてくれないらしい。

まあ、それは良い。
しかし、市民に開かれた議会を。
説明責任をと散々、煽って議会リコールまでして、
いざ、自分にその責任がかかってくる段になって途端に、

即座に前言を撤回し、
説明責任を果たそうとしない。
この減税日本ナゴヤ、及びその代表としての河村市長。

私は政治を実行する者は、
「情熱と同情が必要である」
という言葉を聞きました。
多分、河村市長もご存知の名古屋の政治的英雄の言葉です。

河村市長の「情熱」の大きさは認めますが、
批判を耳に入れない、
市民の声を聞かない。
規則を守らない。

つまり、「同情」「他人の痛みを理解しようとしない」姿は、
政治家失格
であると断じます。

そして、その自己矛盾した姿に、
私は、正直虫唾が走ります。