鉄則の後の肝心なところ
こんばんは。
丸山@実務翻訳者養成所です。
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先週、「文頭から語順どおりに訳す鉄則 」と、「文頭は短くぶちぶち切って訳す鉄則 」という、2つの鉄則を伝授しました。
この2つの鉄則を使うと、翻訳の際の「産みの苦しみ」がかなり軽減されます。
つまり、複雑で長い文章を日本語にするとき、けっこう時間がかかったり、かなり理解に苦しむような状態が「産みの苦しみ」なのですが、これがかなりなくなるということです。
そしてスムーズに訳や解釈が進みます。
すると、結果として理解も深くなります。
よいことずくめです。
で、ここからが肝心なところですが、
スピードが早くなり、解釈が深くなったところで、もう一度推敲する余裕ができるのです。
なかなか作業に時間がとれないのが実情だとは思いますが、鉄則を守れば簡潔になる上、推敲をして、また文章を吟味することができるという、メリット多き鉄則なのです。
そう、私はここから、原文の性格にあわせてあえて文章を再度つなげてみたり、複雑にしてしまったりすることもあります。
ただ、これは慣れない人はあまりやらないほうがよいでしょう。
複雑で分かりづらい文章は、他人が読んだら確実に分かりづらくなるからです。
どんな複雑な法律文書でも、契約書でも、読む人が理解しづらい文章よりは、理解しやすい文章のほうが評価は高いです。
いずれにしても、早く理解ができるということにはメリットが多いということ。
翻訳開始時にもたもたしてしまう人は、まず2つの鉄則でサクサク最後まですすめてみてください。
そしてもう一度読み直せばよいのです。
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