中国経済を考える~国際過剰流動性が犯人!? | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

中国経済を考える~国際過剰流動性が犯人!?

4連続コラム、3日目の本日は直近の中国経済の物価動向について扱います。


昨年後半あたりから、物価が上昇し始めました。これに対して11月には大規模な価格安定化策が打ち出されました。物価上昇の最大の要因は農作物価格の上昇です。その農作物価格の上昇を抑えるために、生産の促進、流通の効率化、買い占め、売り惜しみなどの違法行為の取り締まり強化などが実施されました。


しかし、現状では、肉、果物価格が高騰しており、野菜価格についても4月は大きく下落したが、5月は干ばつのため、再び上昇し始めています。ファンダメンタル要員の上昇であるがゆえに、現在のところ、今回の物価上昇に対しては、今のところ上手く抑えることができていないと言えるでしょう。


中央は先進国のせいで中国の物価が上昇していると批判しています。それは先進国が金融緩和をするから国際金融市場で過剰流動性が発生し、そこで発生した資金が中国に流れこむことによって、中国でも過剰流動性が発生し、物価が上昇する、あるいは、国際金融市場で発生した過剰流動性のために、原油価格、鉄鉱石、非鉄金属、穀物類などが先物価格の高騰を通じて上昇し、それらの製品を購入しなければならない中国では物価が上昇してしまう。
こういったロジックです。


しかし、それは物価上昇要因のひとつに過ぎないといえます。中国が金融危機以降行った政策の副作用が物価を押し上げているといった面も大きいといえます。中国は昨年あたりから、各地で最低賃金の引上げを行っています。第12次五カ年計画の方針の一つは、所得の向上です。そのためには企業の労働分配率を引き上げることまで言及しています。こうした政策の影響で中国国民の所得向上も無視できないのではないといえるでしょう。




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