16日 22:49 @Ensenada.MX



珍しく本日2件目のブログ更新です。
24時出発で7時間バス移動です。
1週間の遠征に出ます。

それまでブログ更新します。







さて、タイトルについて。

読者の皆さんにとって
『プロ野球選手』の定義ってなんでしょうか。

色々あると思いますが。



実はある若い選野球手から
「小林さんはプロ野球選手なんですよね?」

と質問されました。どうでしょう。(笑)

僕は彼に野球人生の価値観と共に
今日ここで各内容の事を伝えました。

また、NPBのOBで先輩のツイッターで
プロ意識の欠けるプロ野球選手に
ついて話をしました。


今日は僕の感じる事を素直に書いてみます。




僕は自分なりに高い意識を持って
野球をしてご飯を食べています。

実はここ数年。
自分を「プロ野球選手」と
言わなくなりました。

ただ「野球選手です」と。

それは自分の仕事を謙遜するわけでも
卑下するわけでもなく。
事実をちゃんと伝えるようにしています。

大体。社会人野球?とか聞かれて
長々となる僕の経歴を話します(笑)


もちろん、プロと呼んでくれる方もいれば
元プロ野球選手、と言われる方もいます。

良いんです。なんでも。


そう。

いいんんですよ。肩書きなんて。




この質問をくれた後輩にも話しましたが
自分が野球人生の中で“どうありたいか”
を持って生きることが大切だと言う事です。

『プロ野球選手』と言う肩書きが必要ならば
そういえば良いんです。
それは悪い事でもないし、事実であれば当然
そう答えるべきです。

でも、今の僕にはそんな肩書きは
必要ないんです。
どう呼ばれようと自分の力を認めて
くれるところでご飯を食べているし
その自信を持っているから。
もちろん現役である以上、常に
向上心を持って生きています。

その力が無ければ野球選手としては
生きていけないわけですから。


先の先輩がおっしゃったのは
組織に属しているだけのプロ野球選手が
野球少年のお手本にもならない行動を
している。という事についてでした。

僕は選手として5年。
チームスタッフとして3年。計8年間
日本のプロ野球界にいました。
スタッフとしては中日ドラゴンズで
色んな部分を見てきました。

そこには確かにプロ意識に欠ける
選手がいたのも確かです。
もしかすると僕もそうだったかも
しれません。
(自分なりには高い意識を
もっていたと思っていますが)

プロ野球という組織に属してるだけの
肩書きで勘違いしてしまう選手も
いるのは事実です。

最近は日本でも独立リーグが発足され
『プロ』と呼ばれる人たちが増えました。

台湾では日本の野球選手の生活を
真似しようとする選手も沢山いました。
独立リーグでもそうです。

でもね。
なんか、物凄い違和感を感じるんです。

海外でやっているとMLB経験者に出会う
事が多いんですけど、彼らを見ていると
偉そうにもしないし生活も派手じゃない。
身なりだってそう。

充実感も漂ってるし何よりも
自分の職業に対して自信を持ってる。
だから、余計な事は言わないし
特別に着飾ったりもしない。

当然、MLBではないステージで僕なんかに
会うんだから偉そうに自己主張しても
いいのにね。おれはこうだああだ。って。
でも、全くなく逆に日本野球について
質問してきたり向上心も凄い。

なんだかなぁ。


野球選手として全く仕事もしてないのに
「プロ野球選手です」って言ってた
ロッテ時代が恥ずかしくなって。
周りはどうか知らないけど
今の方がプロ野球選手としての仕事には
充実感があるし自信がある。

だから、あえて『野球選手』です。
とだけ答えてます。

どうでもいいんだ。そんな事。




質問をくれた後輩とは関係ないんだけど
多くの若い野球選手達とあって話を
していると、彼らが成りたいという
『プロ野球選手』って

良い生活をして良い環境で楽しそうに
野球をして有名になる事。

なのかな。と感じることがあります。
でもそれではいけないと思うんです。

それはファン目線であっても
プレーヤー目線ではない。
自分の野球人生に対する
覚悟がないなぁと。

僕は一人でも多くの人がプロ野球選手に
なって欲しいとは思ってはいません。

でも、一人でも多くの人が野球人生を
素晴らしいものにして欲しい。
全うして欲しいと思うんです。

プロ野球選手になるのが
野球のすべてじゃないんです。

指導者への転進。
草野球での継続。
ファンとしての新たな楽しみ。

そこに繋がるのも大切な時間を、
それぞれの野球人生を懸命に
生きたからだ。と言える
野球人生にしてもらいたい。

だからこそ、前回の日記のように
選手のチャンスをないがしろに
するようなルールは直ぐにでも
見直してもらいたいと思うんです。





日本のプロ野球を退団した後の事。
「仕事を探そうかなぁ」とか
「仕事を探した方が良いよ」なんて
事をよく耳にします。

野球は仕事じゃなかったんか?って
感じます。野球ファンの方たちの中にも
そんな感覚を持ってる人がいますよね。

日本においての選手やファンの持つ
野球選手へのイメージ、存在意識の表れです。

組織に属しているから「プロ野球選手」
だと感じている証です。

選手もファンも野球を職業にする事への
敬意が感じられないですよね。

まぁ、野球人生は様々ですから
そこがゴールだと感じている人には
それで良いのかもしれません。

だけど、やっぱり違和感が。。。

野球選手は解雇になっても
無職になるわけじゃないし
契約社会なんだから契約を切られる事
なんて当たり前の事で、次の契約先
を探していくだけです。

自分の力を信じて挑戦あるのみですよ。


あ。僕はここでファン目線ではなく
プレーヤー目線で思った事を
書いていますので賛否あると思います。
むしろ、賛否を生んでいます(笑)
そうじゃなきゃ面白くないでしょ。




友人がプロ野球選手の不祥事を指して
「プロ野球選手」なんだから子供の
お手本になるような事をしないとなぁ。
と、子供の前でタバコをプカプカ
ふかしながら言ってました。

僕はそれは違うと言いました。

確かに日本のプロ野球選手は
社会的影響の大きい職業の人たちです。
でも「プロ野球選手」だからではなく
“人として、大人として”悪い事は
やってはいけないんです。

実際、幼い子供の前でタバコを
ふかしてる彼はそれに気づいていません
でしたからね。

関係ないですけど、、、。
捕まって罰金を払ってしまうことになるから、
飲酒運転はしていけない。のでは無いです。

ルールや肩書き。
目に見えるものばかりに溺れて
しまっては、そこにある本当の意味や
価値観を見失ってしまいます。


あなたは大丈夫ですか?






野球を愛するものとして、選手、
ファン、野球に触れ合う人たちが
素晴らしい野球との人生を過ごして
欲しいと思います。


『プロ野球選手』の定義とは?

僕にとってはどうでも
良いことなんですけど

選手もファンもそれぞれの価値観を
見直してみませんか。







o(・∀・)o 『ざぁぁぁっす!』