少しセンチになって | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

少しセンチになって

今、甲子園予選が真っ盛りですね。

テレビをつけても、各地方の予選を放映しています。


ふと、自分の高校時代を想い出すなぁ。

「よくこんな暑い中、出来たな」なんて。


日本人にとって甲子園は、特に夏は、一つの文化と
言って良いでしょう。


まさに甲子園は筋書きのないドラマですから。

高校生のひたむきな姿勢は感動を生みます。


高校球児は3年間、甲子園を目指して厳しい過酷な
練習に耐えてきたわけですからね。


その無償の大きさは、人生でもそう味わうことのない経験でしょうね。


ちなみに私は決勝戦の最後の打者でした。
負けたチームの。

でも負けてそんなに悔しくなかったなぁ。
ホント負け惜しみではなく。


何故かと言えば、自分自身が肘を痛めて、投手として登板出来なかったのもあったし、
このままでは終われないないと思っていたんだろうなぁ。


無理をしてもどうしても投げることが出来なかったんだよね。

痛くて。

これはきつかったなぁ。どうしょうもなかったからね。

まさに不完全燃焼だったんですよね。


だから私にとっては六大学に入り、神宮で
プレーする方が甲子園より遥かに意味が大きかった。


まぁ、良い思い出です。


勝負には勝ち負けが付きものですから、必ず悔しい想いをしている
球児がいると思います。


でも野球は高校で終わりではありません。

甲子園に出れば人生の成功者でもありません。


それぞれの目指すレベルの中で、
目標に向かって頑張ってほしいものですね。