ドル、ユーロ、円 不人気投票
ドル、ユーロ、円 不人気投票
今の為替市場でいったい何が起こっているのであろうか?
というのは為替市場における円高についてだ。今、日本は震災後で苦しんでいてなおかつ国の債務がGDPの二倍にも膨らもうかという国だ。その国の通貨が買われ続けるというのはどういうことなのだろうか。
考えられることはその日本よりも他国のほうが見通しが暗いということだろうか。米国の場合先日、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが法定の債務上限がタイムリーに引き上げられなければ、米国債のデフォルトにつながる可能性が高まっているとして、米国の格付け「AAA」を引き下げ方向で見直す可能性を警告した。実際に格下げになれば全世界への影響は計り知れないが、現時点でこういう話が出てきているだけでも為替市場に与えるインパクトは大きい。
ではユーロ圏はどうなのだろうか。こちらも明るいとは言えないのが現状だ。ギリシャ問題を皮切りにイタリアやスペインなど経済規模の大きな国にも信用不安は拡大し最終的にはユーロの存続すら危ういという声すら出始めている。
このように3地域を見ても問題を抱えていないところは皆無で、むしろ深刻な問題を抱えている国ばかりである。この中で不人気投票をやっているようなもので、その中の3位が日本で、すなわち消去法的に円がまだマシと言う理由で買われているのではないだろうか。「先進国」と呼ばれている国々の為替がもしこのように動いているのだとすれば非常に寂しいことである。
Tetsuya
<耳より情報>
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