上昇が止まらない金価格 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

上昇が止まらない金価格

        上昇が止まらない金価格

 金価格の上昇が止まらない。直近はついに1600ドルを超え連日高値更新をうかがう勢いがある。なぜこれほどまでに金が買われるようになったのだろうか。


 従来金価格はソ連がアフガンに侵攻した1979年から翌80年にかけての835ドルが高値でその後はその高値をうかがうことはなくむしろ金価格は長期間低迷しその後の二十数年は金にとっては不遇の時代であった。
その835ドルを2007年に超えてから押し目はあるもののほぼ一本調子で上げ続けている。ではなぜ近年これほどまでに金が注目されるようになったのであろうか。


 いくつか原因が考えられると思うがまず世界での信用不安があげられる。どの国の通貨も信用できないという疑心暗鬼の状態が続いているのだ。特に金価格は米ドルと逆相関といわれるように米ドルへの信認が落ちると金価格は上昇するという傾向がある。昨今の金価格上昇は米ドルへの不信感への表れともいえるだろう。金は鉱物、工業用としての一面と有史以来の通貨という側面があり現状では世界で一番信頼されている「通貨」になっているといえるだろう。


 それ以外には実需として装飾品としての魅力がある。たとえば中国やインドでは伝統的に金の装飾品を好む傾向があり値段が少し下がるとこういったところからの実需買いが下値を買い支えている。さらにかつてはなかった欧米の年金基金等がポートフォリオに金を一定割合組み入れるということも今では普通に行われている。


 金価格にとってなんら問題はないと思われるかもしれないが金にも弱点はある。伝統的な投資対象の株式や債券はキャピタルゲイン、インカムゲインの両方が狙えるが金にはインカムゲインがないので、保有しているだけでは何も生み出さないのだ。魅力のある投資対象が表れてきたときにはそちらに流れやすいという側面を持っているのだ。


 しかし昨今の金融不安、信用不安は当面収まる様子はなく現状の金の一人勝ち状態はまだ続きそうな勢いである。


Tetsuya


<耳より情報ドンッ

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