田んぼの海を行く人びと | 勝手に☆とやまの定住コンシェルジュのBlog

田んぼの海を行く人びと

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【田んぼに人が】

こんにちは。
今日の富山も晴れてます。
最近は夕方にお天気がくずれますね。

お休みモードの今日は、久しぶりに家の中を汗だくで大掃除。
今はシャワーを浴びて心地のよい午後。

さて、昨日、3度目のアズマダチ取材でお邪魔していた砺波市で、またまたステキな風景を見つけました。

田んぼの海に、人が。

●種もみをつくるという、大切なしごと

これは、富山県の有数な種もみ産地である、砺波市庄川町・中野あたりの
8月の風物詩。

種もみをつくっている農家さんが、
変異株や混入した異品種株を、ひとつひとつチェックして抜き取るという作業です。

米どころ富山が、実は、
古くから質の良い種もみどころでもあるということを、初めて知りました。

パソコン 富山県米麦改良協会(富山の種もみ)

出荷されるのは、厳しい審査や検査をくぐりぬけた選り抜きの米だけ。

種もみは普通のお米をつくる以上に、手間ひまかけて大切に育てられるんですね。

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【指定種子採種圃の札】

車で一度、通り過ぎたのですが、やっぱりどうしても気になったので、引き返しました。
…そしたら、農家さんがまさにチェックを終えて田んぼから出たところ…。

田んぼに見慣れない看板。
「指定種子採種圃」の証しらしく、地番、面積、品種、生産者の氏名などが明記されています。

できあがった種もみは、全国各地のお米のもとになるわけで、生い立ちや環境までがちゃんとわかるようになっていないといけないんですね…。

さきほどご紹介したHPによると、「生産者の名前はもみ袋の一つ一つに記載され、全国の消費地にまでついてまわります」とのこと。

すごく重要で、責任のあるお仕事なんだなぁ…。

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【どう使うのか?スキーのストック】

農家さんが持っていたのは、スキーのストック。
…これ、どうやって使うんでしょうね…?

無理言って申し訳ないのですが、
「ぜひ見せてくれ」と、再度田んぼに入っていただくことに。

…ああ、なんと優しい農家さん♪

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【ストックで稲をかきわけ…】

稲を傷つけないように、稲の間に入るため、このストックを巧みに使います。

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【稲と稲の間にうまく入っていきます】

…こんな感じで。

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【稲をひとつひとつチェック】

この辺が地元のMさんによると、
他の品種が交じってしまわないように、また、発育のよくないものなどを見つけたら抜くという作業だそうで、収穫までの間に、何度かこうして田んぼをチェックするんだそうです。

たしかに、いたるところで、田んぼの中に入っている方を見かけました。

「1列ずつ歩いて見るんですか?!」と聞くと…

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【だいたい4列くらい】

知らぬ間に、ずんずん進んでいらした農家さん、手を広げて、
「だいたいこのくらいの幅は一緒に見る」ということを教えてくださいました。

長年やっていると、即座にわかるらしいです。

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【快く見せてくれてありがとうございます!】

…それにしても、いっこいっこ、見ていくなんて、すごく気の遠くなる作業。

種もみ農家さんって、本当に重要な役割だな~。

砺波平野の名物は、アズマダチやチューリップばかりじゃないのね…。

パソコン JAとなみ野(種もみ)

快く応じてくださった農家さん(田んぼの札には、原さんと書いてあった)、
ホントにありがとうございます!!

この風景に出会わなかったら、〝種もみ〟のことなんて考えもしなかっただろうな…。
教えてくれたMさん、一緒に突撃お願いをしてくれたNさん、ありがとうございました。