確かの技術 | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

確かの技術

日ハム佑ちゃんが4勝目。


またしても五回降板ではありますが、
ゲームを作った事には十分評価出来ると思います。


彼は場馴れしていると言うか、気持ちが相当強いんでしょう。

登板では必ず、何度か満塁なりのピンチがあるのだが、
毎回最小失点で切り抜けている。


それは、焦らない、動揺しない気持ちの強さがあるんだと思う。
普通はバタバタしてしまうもので、新人なら尚更です。


これは、教えても出来る事ではない。


このマウンドのセルフコントロールと言うか、気持ちの強さが彼の
最大の武器だと思う。


ピンチになればなるほど、冷静に対処出来る技術。
とても素晴らしいと思う。


ただ、このままではいけない。

新人の今だから、五回降板を許されるのだが、来年以降は
周囲の目は変わってくる。


早稲田時代でも、このような「良い形での降板」が多かった。


それはすなわち佑ちゃんの価値を上げるものでもあったが、
その半面、彼の成長を妨げたものでもある。


本当にきつい場面を経験出来なかったかもしれないのだ。


そして今、ハムの首脳陣の配慮はあるはずだ。


そこを彼がどう感じるか?


中継ぎ陣だって、佑ちゃんの登板時は、おおよそ5回前後を
目途に登板するスクランブル態勢のはず。

面白く思っていない選手もいるだろう。


だからこそ、彼の来年以降のバージョンアップが求められる。


ただ彼は「何かを持っている」投手ではなく、しっかりとプロでやっていける
技術を持っている投手だと思う。


十分期待できる。