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チャンネルAJER2011.7.12

チャンネルAJER2011.7.12(1)三橋貴明

http://www.youtube.com/watch?v=v37HPV-cePU

チャンネルAJER2011.7.12(2)三橋貴明

http://www.youtube.com/watch?v=AaJ329v1u6A


 本日は三橋経済塾第二回の講義になります。ご参加頂く皆様、よろしくお願い致します。


 何と言いますか、いっそ経済財政担当相ではなく「増税大臣」とでも名乗ったほうがいいのではないか、との感想が浮かんでくる与謝野経済財政担当相です。


『「片山総務相は不見識」 与謝野氏、復興事業優先の発言を批判
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110715/fnc11071510310012-n1.htm
 与謝野馨経済財政担相は15日午前の閣議後会見で、東日本大震災の被災地復興をめぐり、増税の検討よりも復興事業の実施を先行させるべきだとする片山善博総務相の発言について、「一部の閣僚の方が冗談のように言っておられるが、不見識と断じざるを得ない」と厳しく批判した。
 与謝野氏は「一番いけないのは復興のために(国債で)借金だけして、(償還する)税目については(平成24年度税制改正大綱を決める)12月に先送りする考え方だ」と指摘、本格的な復興施策を盛り込んだ23年度第3次補正予算案の編成作業に合わせ、財源を賄う復興増税の中身も決めなければならないと強調した。
 また、増税は政治家が有権者の反発を受けながらも政治生命を懸けて実施するものだとして、「選挙に関係のない(民間出身の)閣僚が税について発言するのは、国会議員一人一人の苦しみを分かっていない軽率な発言だ」と、片山氏の言動に苦言を呈した。
 片山氏は12日の会見で、「増税が決まらなければ3次補正は組まないなんていうバカげた考え方はやめるべきだ」などと述べ、政府・民主党内の増税論議を批判していた。』


 片山氏と与謝野のやり取りで明らかになったことは、以前から本ブログで書いていますように、
「(財務省が)増税をしたいために、大型の復興予算について先送りが続いている」
 という現実です。


 しつこいですが、関東大震災後に復興が始まったのは、震災から40日後のことでした。震災から40日後に帝都復興院が創立され、後藤新平総裁の下で復興が始まったのです。


 また、阪神淡路大震災のときは、震災から37日後に復興基本法が成立。その後、10日後に復興予算が通り、復興が始まりました。無論、当初の復興予算が小さすぎるという批判を受け、政府はその後、二度も復興予算を通す羽目になります。「逐次投入だ」と批判され、その批判は確かに正しいでしょうが、いずれにしても政府が慌てて復興予算を拡大していったのは事実です。


 それに対し、今回の東日本大震災では、復興基本法成立まで100日。その後、国債を発行しない予算の付け替えの一次補正、二次補正が成立しますが(二次補正は来週成立予定)しましたが、哀しくなるほど小額です。一次補正の復旧予算(国土交通省関連)はわずかに1兆円強、さらに二次補正は原発関連費用や二重ローン対策で約2兆円。


 結局、本格的な復興予算は第三次補正に先送りされてしまいました。


 理由は、現時点で大型の復興予算を組むと、財源は国債発行(もしくは日銀引き受け)以外には考えられず、増税をしたい財務省の意向に反してしまうためとしか考えられないわけです。与謝野の言い方からすると、この説はかなり正解に近いと思います。


 すなわち、被災者は財務省の「これを機に増税を実現したい」という省益のために、犠牲になっているわけです。許される話ではありません。


 現在の日本の状況は、人間にたとえると片腕を骨折しているようなものです。片腕を骨折した人が、
「治療費の財源が・・・」
 などと言いますか? とりもなおさず、とりあえず病院に駆け込んで治療をするでしょう。


 このまま、骨折が完治せず、最終的に機能を回復しない場合、その後、その人の「付加価値を稼ぐ能力」が著しく低下してしまうことになります。結果、治療費の支払いが却ってできなくなってしまうわけです。


【図 全ての源泉はGDPである】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_34.html#GDP


 上図の通り、政府の税金の源泉にしても、国民が稼ぐ付加価値の合計たるGDPなのです。GDP以外から政府が徴税することはできません。


 現在の日本は、余りまくっている貯蓄から政府がお金を調達し、東日本大震災という「骨折」を治療しなければならないのです。その「治療」という行為自体が、GDP拡大に寄与し、最終的には「増収」という形で政府の税収を増やします。(この点は、人間とは違います)


 ところが、与謝野ら財務省一派は、政府の徴税の源泉が何であるかという基本すら忘れ、GDPの一部をかっさらう(増税)ことに血道を上げているわけです。


「増税が決まらなければ3次補正は組まないなんていうバカげた考え方はやめるべきだ」
 片山総務相の言葉は、極々当たり前のことです。今回の東日本大震災が100年に一度の大災害というのであれば、これから100年間かけて、日本国民が少しずつ復興費用を負担していけば済む話なのです。


 それにも関わらず、現在に生きる日本人に集中的、短期的に復興費用を負担させ(増税)、デフレを長期化させ、しかも復興を疎かにすることで、国土を荒廃させ、将来世代に「現在よりも安全でなく、豊かでもない」日本を残そうとしているのが、現在の財務省一派というわけです。
 しかも、その理由が「財務省の利権を増やす(例:軽減税率を設定し、各業界への天下りを増やすなど)」ことという話なのですから、情けなくなります。


 情報の歪みとは、かくも恐るべきパワーを持っているのです。正さなければなりません。


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