深谷の旧き良き趣を残した映画館、
【深谷シネマ 】
では明日(8日)から10日までの深谷七夕まつりと同日の3日間、1971年公開の特撮映画
を特別上映します。
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私はもともとこういった怪獣映画は好きなのですが、この『ゴジラ対ヘドラ』の持つ強いメッセージ性は、他の特撮作品の中でも群を抜いているということで私にとっては特別な映画となっていました。そしてあの3月の震災の後にこの国を襲った数々の災厄をみるにつけ、
『ヘドラは実在する』
と思うように至ったのです。
劇中のヘドラは宇宙から偶然飛来した隕石に含まれる鉱物が日本に蔓延る汚染物質と化学反応を起こして生まれた怪物です。ヘドラは海中、大気中の汚染物質を取り入れては進化し、ヘドラから吐き出される強力な毒性物質が人を溶かしていきます。
みなさんも記憶に焼きついているでしょう。震災と共に発生したあの津波の恐ろしさを。その時の津波の色を覚えてますか。決して澄んだ水ではなく、瓦礫やらゴミやらにまみれたヘドロのように見えませんでしたか?
そ して津波が襲った後に発生した原発事故。今でも私たちは原発から放出される放射性物質を抑えきれず大気、海、大地の汚染恐怖に苛まれています。まるで震災(隕石)がきっかけで生まれたヘドラがこの国を襲っているかのようです。
映画でも現実でも人間は無力です。
映画ではゴジラが地球の守り神のような役割で登場し、満身創痍になりながらもヘドラを退治してくれます。そして去り際にヘドラを作った元凶であり、ヘドラに対して何も出来なくて立ちすくんでいる人間を睨みつけるのです。
これからこの国では復興が進むと共にエネルギー政策、防災などについてさらなる議論が交わされるでしょう・・・・・が、ここで考えてほしいのは40年前のこの映画の中で最後にゴジラが放ったメッセージについてなのです。
『人間よ、驕るんじゃない』
『自然を敬え』
『今度同じことをやったら承知しないぞ』
・・・その思いを込めて睨みつけたような気がします。
深谷のもやし屋はこのような心境で、『ゴジラ対ヘドラ』の公開を切望したのです。
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さて、『ゴジラ対ヘドラ』映期間中(7月8~10)、深谷シネマでは中庭にて生ビールの販売、ヘドラにちなんだ食べ物「ヘドラ焼き」も用意します。
深谷のもやし屋も特設売店を設け、ビールのつまみとして
『発芽大豆の塩茹で』
と
『深谷もやしのヘドラ風』
を販売、さらに監督が来館、ゴーゴーイベント『10万人ゴーゴー』もある9日には深谷市内のイタリアン、パンチャピエーナの協力を得まして
『ヘドラジュース』
『ヘドラピザ』
も数量に限りがございますが、販売いたします。どうぞみなさま『ゴジラ対ヘドラ』という優れた映画を楽しみ、映画の外では深谷のもやし屋と飲食を楽しみましょう。お待ちしています。