ラブ | 元プロ野球選手がニュースから考えてみる

ラブ

今朝、ビックリしました。
伊良部が亡くなったようです。


どうしたんでしょう?


報道では自殺と載っていましたが、理由はともあれ
信じられない残念なニュースです。


僕はラブちゃんと、ロッテ時代で一緒でした。
彼は僕より年が二つ下でしたが、年齢が近くポジションが同じと言う事
でロッカーで話す機会は結構多かったと思います。


彼はマスコミが取り上げている一面もありますが、素顔は
心やさしき青年です。


彼独特の感性を持っているので、言葉の使い方がわかりづらい時、それが原因で
誤解を招くこともありました。


あれね、全部ではありませんが、態度の悪い記者にわざとやるんです。

質問や聞き方が失礼な人間にね。


彼は、目上の先輩には気配りする男でしたからね。

しかも実績関係なく、裏方さんにもそうでしたね。


もちろんやんちゃな一面もありましたけど。

でも僕は嫌な奴とは思ったことはなかったなぁ。


彼と野球を共にした人間は彼の事を悪くいう人間は少ないと思いますよ。


また意外かもしれませんが、彼は野球に対してはとても研究熱心でしたね。
才能だけで投げていた投手ではありません。


最初の数年は「幾ら速い球を投げても勝てない」と周囲に言われていましたからね。
相当に悩んでいましたよ。


よくロッカーで牛島さんや小宮山さんと投手談義をしていました。

その中で這い上がって来た選手です。

でも出来あがったラブは凄かった。


投球練習で横で投げていて、これだけ速いボールを投げる投手はいませんでした。

たくさん速いボールを投げる選手はいましたが、レベルが違いました。


速いだけではなく、ボールの出所を見づらくする
ファームがより凄さを増していたと思う。


室内は屋外よりボールが見づらいのですが、ラブが投げると

捕手が捕るのが怖いと言っていましたからね。「命懸けだと」・・・・

まぁ、そんな投手、なかなかいませんよね。


覚えているのは、彼が対戦相手で褒めていたのが
当時ダイエーの吉永選手。

彼には色々な工夫をしていたみたいですよ。


とにかく残念です。
彼の野球のクレバーさを、もっと後輩に教えて欲しかったなぁ。


ご冥福をお祈り申し上げます。