九州大学の主宰するソーシャルビジネスシンポジウムにグラミン銀行のユヌス博士が来日!ということで、拝聴に伺う。

博士は優しさがあふれでる紳士であった

ユヌス博士の言葉
ソーシャルビジネスは問題解決をする方法であり、解決できなければ意味がない。
ソーシャルビジネスは世界共通性がある。今回の震災のような悲惨な事象ほ度々おこる。そんなときに共通的に適用できる。
利益追求の現状のビジネスでは、株主は潤っても社会問題は解決しないし、ひどくなるばかり。
利益追求をやめると見えてくる世界がある。
今、かけているメガネを変えて新しい世界をみよう。そして、より良い地球にするには何をできるか、そう考え実践することにワクワクするのがソーシャルビジネスだ。
世界は一つの問題に収斂しつつある。それは、一体何が幸せなのだ?ということ。
九州に来てみて、熱気だけでなく形になりつつあると感じる。ぜひ、福岡から国内、そして世界を牽引してほしい
新たなものを生み出すのではなく、今の枠も保ちつつ、価値観のメガネを変えて問題を解決していく、それがソーシャルビジネスであると考えている。従来の考えでは解決できない、あるいは表現できないものを産み出していくのがソーシャルビジネス。新たなオプションであり、機会である。

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家/ムハマド ユヌス




外尾さん サグラダファミリア彫刻家
全ては真実を求めている
人間の本能である慈悲と愛情、これがソーシャルビジネスの原点である。慈悲と愛情なくして、人間は存在していない。
未来を開くのは科学でも経済でもなく慈悲と愛情である。ユヌス博士は人が目を向けなかったところに目を向けた。
たくさんの人の目に自分が住み、たくさんの人が自分の目に住む。それが幸せでは?
報酬や利益なんて話は最早次元が低い。金銭的なリターンなど話にならないくらい膨大な報酬をソーシャルビジネスからもらっていることに気付き、認めるべき。早く次の次元に行こう。
震災はたしかに悲惨な経験だし、残った我々も無力感に打ちのめされた。しかし、無力感からこそ、心が動き、慈悲と愛情が生まれ、行動になる。そういう意味では機会ととらえ、ポジティブに考えるべきだろう。

ガウディの伝言 (光文社新書)/外尾 悦郎


その他のパネリスト
人間はお金を生み出すマシーンではない。

とても興味深い話だった。もっとほりこんでみよう。