―それから約10年。田中陽子のことなどすっかり忘れて生活していた私でした。しかし、時代が変わり、インターネットなるものを手にし、ひょんなことからビデオ録画出来ずに後悔しまくった『東京イエローページ』の白パンチラシーンの動画を手にした瞬間、あの熱かった1990年・夏の記憶と興奮が甦ってきたのです。
私の中で10年という時間概念が一気に崩れ去り、あの時の「忘れ物」を取り返した気分でした。
そして、当の田中陽子がとっくに芸能界を引退してしまっているため、その「忘れ物」は、当時のまま無菌パックされたように(つまり、後に朽ちたルックスを目の当たりにさせられたり、余計なヌードなどを見てしまうことなく)私の元へ届けられたような気がして、より一層の感動を与えてくれたのです。
時間がとまったままの1990年・夏。だからこそ、私はこんなにも田中陽子『夕陽のクレッシェンド』のパンチラに拘るようになったのかもしれない・・・と、ふと思ったりするのでした。 ―了―
※10年越しの『夕陽のクレッシェンド』白パンチラとの再会の回想録も別途連載予定です。お楽しみに…^^