日没後、チェンコーンに到着。
タイとラオスの国境の街である。
夕食は竹で作ったレストランに。
地元の人やタイ人を相手にしているレストランではないようだ。
ファラン(白人)が喜びそうなきれいな盛りつけ。
僕はようやく「鶏とカシューナッツ炒め」にありついた。
食後、タイ式マッサージへ。
通りの外れにあるマッサージ店。
おばちゃんが二人、退屈そうにテレビを見ていた。
マッサージを始めても、テレビを見続ける。メロドラマを途中でやめることはできないのだろう。
腕はいいようだ。とても気持ちいい。
ところが・・・である。
タイガーバームのようなメンソールを塗りながらマッサージをしてくれる。
気温がだいぶ下がっているので、だんだんだんだん寒くなってくるのだ。
ついには震えだす始末。
リラックスしなければならないのに、体に思わず力が入ってしまった。
店を出ると、いちもくさんでホテルに走る・・・。
急いでメンソールを洗い流した。
「塗るの止めて」と言えばすんだものを・・・。
翌朝、早く目が覚めて、ホテルの部屋のベランダに出た。
その瞬間、目に飛び込んできたのは、「メコンの朝日」であった。
え・・・???
昨日はメコンの夕日を見ようとしていたのでは?
混乱する頭で、地図を思い浮かべてみれば、確かにメコン川は東側にあるではないか。
メコンの夕日はラオスに行かねば見られないのだ。
その間違いに気づかずに、「メコンの夕日」を見ようと急いだ前日のことを思い出し、独りにやにやしながら朝日を眺めた。
国境の川を流れる朝日を見ながら、しみじみと思った。
「太陽の光に国境なし」。
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