金融緩和しているかどうかは水準ではなくその変化。日本はやはり金融緩和していない(高橋洋一さん) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

金融緩和しているかどうかは水準ではなくその変化。日本はやはり金融緩和していない(高橋洋一さん)

秘書です。
昨日の白川日銀総裁講演で、日本の量的緩和は十分であるかのごとき発言部分があります。
この部分は量的緩和が十分であることを示す客観的な事実が示されているのでしょうか?


日本経済:現状、見通し、課題── 名古屋での経済界代表者との懇談における挨拶 ──
白川方明日本銀行総裁 2011年11月28日
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2011/data/ko111128b1.pdf
(白川総裁)「量的な指標という点で、中央銀行の供給する通貨であるマネタリーベースや、家計や企業が保有する通貨であるマネーストックの対名目GDP比率をみても、日本は米国やユーロ圏を大きく上回り、先進国で最大となっています(図表8)。米国はリーマン・ショック後に資金供給量を大幅に増やしましたが、日本は金融危機をより早く経験したこともあって、そうした積極的な資金供給をいち早く行っています。そのため、日本銀行の積極姿勢が目立ちにくくなっているのかもしれませんが、マネタリーベースの対名目GDP比は、米国が現在到達している水準には既に2002 年に到達し、ここ数年さらにこの水準が上がっているというのが客観的な事実です。」

→これは「水準」と「変化」をすり替えたトリックというのが高橋洋一さんの指摘でしたね。

高橋洋一さんの「ニュースの深層」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19197?page=3

白川日銀総裁のでたらめ発言のほうがよっぽど罪深い

 ただし、マスコミは政策について不勉強なところがある。鉢呂氏の失言より、日本経済にとって遙かに害悪となっている発言をしても、問題にしないのはまずい。

 例えば、白川方明日銀総裁の発言だ。各国中央銀行のバランスシート規模が拡大させ金融緩和する中で日銀だけが金融緩和をさぼり、デフレ・円高になっているという指摘がある(本コラム2010年1月8日号 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/60 本コラム2011年8月1日号)。

これに対して白川日銀総裁は、「日銀のマネタリーベースの対国内総生産(GDP)比は24.6%に達しており、米連邦準備理事会(FRB)の17.4%や欧州中央銀行(ECB)の11.5%を上回っている」とし、金融緩和が足りないとの批判について「明らかに事実に反している」と反論した。

日本は現金決済取引が多いので、以前からマネタリーベースの対GDP比は、カード決済などで現金をあまり使わない欧米より高かった。

問題はマネタリーベースの対GDP比の「水準」ではなく「変化」である。マネタリーベースの対GDP比の変化でみても、日本の金融緩和は足りない。


http://twitpic.com/6hcez8
金融緩和しているかどうかは水準ではなくその変化。日本はやはり金融緩和していない。白川論法は水準と変化のすり替え詭弁


2011-11-29 08:26:00
日銀総裁の企業海外生産増加を基調と考えデフレの原因を企業に求める思考を学習しよう
テーマ:秘書ひしょ
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-11092444075.html