天使は瞳を閉じて | Rachel Chan's Diary        

天使は瞳を閉じて

鴻上尚史さん作・演出の
『天使は瞳を閉じて』を先日観て来ました。




先日、解散が発表された劇団「第三舞台」の
代表作で鴻上さんの演出で7年ぶりの上演。


放射能汚染から人々を守るために
見えない壁、ドームのようなモノに囲まれた
とある町のお話・・・・7年前の作品ですが
大震災、原発事故を経た今の日本には
あまりにもリアルな設定です。
リアルな重みです。



そこへ2人の天使が訳あってたどり着く。
彼らが見た人間達の営み・・・


その不思議なコミュニティで繰り広げられる
人間模様は奇妙な設定とはウラハラに
愛する人を想ったり、夢を追いかけたり、
やきもちを焼いたり、不安になったり・・・・・



見えない壁に閉じ込められている人々は
その壁の外にある見えない自由を求めて
何があるかを知らずにその壁を壊そうとする。
本当に向き合っているモノが何なのかを
改めて考えさせられる作品です。



虚構の劇団の役者さんは誰一人
似た人がいない。
キラキラした個性と愛嬌ある存在感で
すぐにファンになってしまう親しみやすさがあります。



『天使は瞳を閉じて』
8月21日までシアターグリーンBig Theaterにて