チャイナ・リスクと向き合う~中国市場躍進の背景 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

チャイナ・リスクと向き合う~中国市場躍進の背景

チャイナ・リスクと向き合う
         中国市場躍進の背景



ウォールストリートが、アジアを「中国とそれ以外」に区分するようになりつつある背景には、過去10年の中国経済の大躍進と、それに伴う株式市場の急拡大があります。中国のプレゼンスの急速な拡大によって相対的に存在感が薄れつつある日本市場は、小泉改革以降の日本の政治的混乱や、労働人口減少による内需停滞を受けて、投資先としての日本の魅力が急速に落ちていることも、また事実としてある気がします。


もちろん、中国経済がバラ色かと言うと、中国政府、トップである国家主席も公に認めている通り、決してそんなことはありません。中国経済の成長は、それを沿海部と内陸部、また都市部と農村部というような比較で見てみたり、名目GDP成長率、企業利益成長率、家計所得成長率のように分類してみてみると、とても歪な経済成長であることが分かります。


また、何も無い所に色々建設していく際には、高度成長が比較的容易に達成できますが、既に同国は、一人当たりのGDPで見ても、特に沿海部や都市部については、未開の地とは言えないところまで成長しています。


そして西洋では頻繁に指摘されることですが、同国は政治システムが、欧米や日本と大きく違います。日本もかつて商習慣、系列やメインバンク制など「見えない文化の壁」が非関税障壁のように立ちふさがっている事をアメリカから大いに批判されて来ました。しかし中国は、経済システムは1978年以降に資本主義化したものの、ガバナンスについての考え方は、いわゆる「西側諸国」のそれとは大分違うと言える気がします。


そうしたことを勘案すると、これからも中国がアジアの中心として、西洋からの投資を惹きつけ続けるかどうかについては、紆余曲折があると考えた方が無難かもしれません。そして、そんな懸念を裏付けるようなニュースが、2011年に入って、同国から立て続けに聞かれるようになっています。



Ken



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