久松さん | 出力モード

出力モード

アウトプットがインプットの質を高めるのでは?

先日、茨城県土浦市にある

久松農園 」の久松達央さんを訪ねました。


一緒にお邪魔したのは、

野菜ずしポタジエ 」のプロジェクトでお世話になった

株式会社イヌイの山本さん。


久松さんとの出会いは、

東日本の幸せラー油 」をつくるにあたって

茨城県で素晴らしい食材をつくっている生産者さんを

探していたときに、イヌイ代表の柿沢さんから

ご紹介いただいたのがきっかけです。


ちなみにちょうど同じタイミングで

別の方からも久松さんのお名前をうかがっていたのも

素敵な偶然です。


5月に一度お邪魔しているんですが、

久松さんから「久しぶりに遊びに来ませんか?」

とうれしいお誘いをいただいたものですから、

喜びいさんでヒョコヒョコ行ってきました。


久松さんは、いわゆる「脱サラ」をして

有機農法に取り組んでいる方です。

そのあたりの経緯などは僕らで取材したときの

こちらのページ をご覧くださいませ。


前回お話をうかがったときに一番感銘を受けたのは、

「余計なこだわり」を持っていないところです。


これだけでは語弊があるかもしれませんね。

「おいしい野菜をつくりたい」という本質に対しては

もちろん最大限にこだわっているわけですが、

そこにいたるアプローチには色々と工夫をこらして

どんどん変化させようとしているんです。


「もしも今やっている有機農法以外で、

もっとおいしく野菜がつくれるならば

すぐにそちらに乗り換えますよ」

という言葉がそれを端的に示しています。


そして自身で「品揃え農家」を自認するだけあって

同じ時期に数多くの作物を育てていますが、

久松さんの言葉で印象に残っているのは

「特定の作物だけを生産するプロ農家が

本当においしいものをつくっているとは限らない」

という点です。


たとえば「ナス」ばかりつくっている農家がいるとします。

既存の流通ルートで安定的に売るのであれば、

スーパーの棚で日持ちするかが極めて大きな要件になります。


けれどもそれとおいしいナスをつくることは

まったく違う次元の話になってしまいます。


あるいは、メロンをつくろうとしたときに、

いかに旬より前に、走りのものを出せるかが

高値で売るためには大切になります。

旬のど真ん中ではどうしても価格が下落するからです。

これも味という点とはまた違う観点です。


久松さんの場合、消費者や飲食店への直販が

販売ルートなので、そういう事情を気にすることなく

「今一番旬でおいしいもの」だけを生産・出荷できる

というわけです。


色々な話をうかがいながら、

畑から抜きたての野菜を食べさせてもらいます。


↓生命エネルギー溢れるキャベツ。


出力モード


↓カリフワラーって、こんな風に葉っぱに包まれて

潜んでいるの知っていました?


出力モード


↓久松さん自ら抜きたてをむいてくれます。


出力モード


↓にんじん。3種類食べましたが

どれも後味に甘味があってうまい。


出力モード


↓かぶ。ものすごいみずみずしさで、水分が溢れてきます。


出力モード


↓赤かぶも。こちらはちょっと辛みもあって大人の味。


出力モード


↓チンゲン菜。ほかにも小松菜、春菊、からし菜、

ホウレン草など、たくさんの葉っぱをかじらせてもらいました。


出力モード


↓スティックセニョール。種苗メーカーのサカタのタネの

ブランド名だそうです。「セニュールって!」という話で

ひとしきり盛り上がりました。


出力モード


どの野菜も生で食べたときに、

イヤなえぐみが一切ありません。


それぞれの野菜の味自体は

かなりしっかりするんですが、

感じるのは甘味や旨味、あるいは

心地よい苦味や辛味なんですよね。


安心・安全という頭で考える要素の前に

こういうおいしさこそが有機野菜(しかも採れたて!)の

素晴らしさなんだろうなと改めて感じました。


その後、夜はつくば駅近くの居酒屋で

たんまりと日本酒をいただきました。

なぜかそのときの写真はこの一枚。



出力モード


色々語っているうちに、つくばの夜は更けていきました。


大変勉強になるとともに、純粋に楽しい一日でした。

久松さん、ありがとうございました。


久松農園の情報はこちら。


◆久松農園の有機玉ねぎを使った

「東日本の幸せラー油」の情報はこちら。