東松島・石巻クリスマスコンサート | いつも心に太陽を

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ありのままをあるがままそのまま感じるまま。

皆様、報告が遅くなってしまい申し訳ありません。

なんとも、わかりやすく東北の寒さに負けてしまい、風邪をひいてダウンしておりました。

この度の活動に際して、皆様のご協力と暖かいメッセージ、本当に有難うございました。

その思いをしっかり届けてきました!!!

12月10日、水戸の「然々」での安井さち子さんとの楽しいライブを終え、車中から皆既月食を
眺めながらの帰京。

すぐに自宅へ戻り、2時あたりに高円寺アフターアワーズへ行き、そこから初めて全員での音あわせでした。

この度は、クリスマスコンサートということで、クリスマスの曲を何曲かピックアップし、コーラスやアレンジを作りました。その私のつたないコーラスを一生懸命練習してくれた、Kenkoh(ケンコウ)、東小百合ちゃんに心から感謝。そして、深夜2時から朝の5時まで、文句も言わずに練習につきあってくれた中嶋錠二に心から感謝。

何とかそれぞれの努力で形になり、5時に高円寺を出発しました。

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錠二君、笑顔ですね(^-^)

初日は、東松島の矢本仮設住宅です。
ここには400世帯の家族が住まれており、総人数は1000人を超えるとの事。

会場である武道館は、たくさんのボランティアの方の協力ですっかりコンサート会場になってました。

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この度の企画は、高円寺アフターアワーズの日野さんの「被災地に音楽を届けたい」という思いではじまった企画ですが、話を受けてくださった自治会長さんの計らいで「もっとたくさんの人に聞いてもらおう」と、大きな市の施設を借り、イベントになった途端、たくさんのボランティア団体から、出演依頼や、炊き出ししますといった電話がどんどん入り、結局、5団体くらいのボランティアが参加したイベントになってました。

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私達以外に、ヒーローショーがあったり、ベッキーのビデオレターや、生演奏がありました。

点灯式の後、黙祷。
そして、私達がオープニングで、Joy to the Worldからつながってジングルベル、赤鼻のトナカイ、ホワイトクリスマス、サンタが街にやってくる、そして、Have yourself a merry little Christmas、Amaging graceを歌いました。

子供たちも、大人の方もたくさん喜んでくださいました。

そして、翌日、石巻支援学校。

この学校自体は、津波の被害を直接は受けていませんが、生徒さんたちの住む場所は大変な被害を受けており、生徒さんも津波で亡くなられてたとの話を聞きました。

生徒さん達は、普通初めて会う人に心を開かないらしく、音楽を聴いても、体を揺らしたり、立ったりしないし、待つということもしないらしいのですが、、、


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ほらほら、踊りだしましたよ。もう、みんなで大騒ぎ!!!

最後に代表者のみのりちゃんが、お礼の言葉と、プレゼントをくれました。

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みのりちゃんは、ずっと錠二くんの隣でピアノを弾いていたね。
最後に錠二に聞いたそうです。「私、うまかった?」ってね☆ほほえましいです。

彼女たちが作ったという刺し子と器。ステキでしょ。大切に使わせてもらうね。

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最後は、みんな私達と写真を撮るために順に学年ごとに並び、ずっと並んで待っててくれました。
「ありがとうね」という言葉と握手をくれて、とても素直な感想に胸が熱くなりました。

翌日、みんなが言ってくれてたそうです。
「あの人たち、つぎはいつくるの?」って。。。

石巻支援学校を出て、そのまま次は東名という、この度の津波でもっとも被害の酷いとされる場所へ向かいました。

車中から見る景色がどんどん変わっていきます。
家は、半壊。窓には、家族の名前が書いてあり、「みんな生きてます」と書かれてあったり、
線路が捻じ曲がって、山手の岩も大きく削れ、荒涼とした土地が続くのです。
どれだけ酷かったんだろうと、想像も出来ないほどの光景に言葉を失いました。

その中にポツンと集会所があり、行くとたくさんの方が待ってくださってました。

この集会所も半壊した家を修理して、集会所にされているそうです。
子供達の遊び場がなく、ここが子供達の集まり場所になってるそうです。

この度の慰問の最後の場所だからか、聴いてくださる皆さんのお陰だからか、
本当にライブをしている気持ちになりました。

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睡眠時間が短く、体も声も疲れてしまって、気を抜くと声が出なくなっちゃうけれど、最後まで頑張ろう!って気持ちで一生懸命歌ってくれたKenkoh、小百合ちゃん本当にありがとう。とても、いい経験になったと思います。

そして、さすがとしか言いようがない、中嶋錠二。どんな状況でも、臨機応変に対応してくれて、本当に感謝。

それぞれの素晴らしい演奏の後、アンコールを頂いたので「時代」を錠二君と二人で歌わせてもらいました。

目の前に見える皆さんの目に涙が、、、

旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る

たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても

「大丈夫よ。前に向かって歩きましょう」という気持ちを、皆さんから届く思いと共に、
精一杯こめて歌いました。

家族を亡くした方、家を無くされた方。

震災直後、瓦礫の中の亡くなったご遺体を横目に、一日中何キロも歩いて、家族を探し回った、あまりにも非日常な現実をいまだ整理しきれないで、心の奥底にしまいこんだまま。あまりの惨状な光景に、精神的にどこか麻痺してしまっていると。

歌と共に、この空間が溶け合って、みんなの心が手を継ぎ始めたのです。

涙が溢れて溢れて、みんなで泣いて、演奏が終わると錠二君も涙が止まらないようでした。

帰り際、「そうですよね。時代はまわるんですよね。私達は、たまたまその時に居合わせたんですよね。今日はいい音楽が聴けて良かったです。」という言葉を頂いた。

何て言っていいかわからず、ただ笑顔でうなづくことしか出来ませんでした。

仮設住宅があるような大きな場所では、たくさんのボランティアの方がこられますが、本当に助けが必要な場所には中々こられないようです。

ボランティアの皆さん、もっと助けが必要な場所はたくさんありますよ!!!

自己満足の為だけにボランティアをするのではなく、本当に助けが必要な人を助けてあげてください。

この度の活動で、感じたことがたくさんあります。

けれど、あえて言いません。

それは、まずは自分達から始めることだからです。

後日、是非また来てほしい!との依頼が入ったそうです。

この度、ご協力頂いた支援金の余剰金を寄付して帰ろうと思いましたが、
この活動を継続していくための資金として、遣わせていただきます。

次回は3月に行く予定です。

皆様の協力あっての活動でした。
本当に心から感謝いたします。

そして、この度のすべての行程において、指揮をとってくれた高円寺アフターアワーズの店長、
日野さんに心からお疲れ様と有難うといいたいです。

本当にありがとう。