Aチーム千秋楽! | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

現役高校生による学園ドラマは相当リアルだ。

今日は、原作者であられる牛田さんも来てくれて、

嬉しかった。元気そうでなによりだ。



明日は漫画家の木村文さんも来てくれるそうだ。



ここんとこ、漫画原作が続いているが、

今年の後半は演劇的な作品をぶちまけ、

来年に続けようと思う。




次回公演の出演者も続々と足を運んでくれている。

けっこう刺激になっただろう。




舞台監督も根っからの演劇人(しかもアングラ大好きの役者)で

客入れまでやってくれて頼もしい。



もし、この舞台が良いのならば、

それはキャスト・スタッフが一丸となった結果だろう。



いつもみんなに言っているのは


1に体力、


2に人間力、


3,4がなくて


5に才能


仕事や稽古を休まない体力があって、

こいつをなんとかしてやろうと他人に思わせる人間的魅力があれば、

なんとかこの世界で生きていけるのではないだろうか。



演技の勉強よりも

ちゃんと挨拶出来るとか、

他人に感謝出来るとか、

掃除が出来るとか、

遅刻しないとか、

電話をちゃんと折り返す、とか、

そーゆーことが大切なのだ。



私は芝居をしないのが芝居だと思っている。

演技論なんてナンの役にも立たないンだぜ。



舞台で自分に熱い思いがないと人には伝わらない。

それは映画でもテレビでも同じだ。



小劇場の舞台は(電車の)新幹線とは違う。

指定席を買ったからと言って、

開演したら、“STRAYDOG”は解除する。



もう走り出している列車には乗れない。

劇場にはマナーが必要なのだ。



いびきをかいて寝ている人には出ていって貰う。

例えば、真ん中の席が(前売り券で)押さえられていて、

がらんとしていたら、俳優が可哀相だから、

違う席の人に埋めて貰う。

それが小劇場の演劇だ。

大劇場やアイドルのライブのように遅れても他のお客さまに邪魔に

ならなければ別だが、芝居を途中で壊すようなことは

されたくない。




以前、新人オーディションに履歴書いっぱい写真を貼ってくる人がいた。

書類で落としていたのだが、一度、会って言ってやろうと、書類審査を合格させた。




で、そいつがやってきて、面接で、

「履歴書には写真を貼る場所があって、顔と全身の写真だけで

勝負するものだよ」と私が言うと、

「ボクにはボクのやり方がありますから」と、言ったので、

「じゃあ君は不合格、俺には俺のやり方があるから。すぐ帰れ」と

言ってやった。



優しいだろ私。




森岡利行「監督日誌」



公演はあと2日。

役者もスタッフも頑張っているので是非、

観に来てくれ!