ヴィジュアル系になら誰でもなれる【即席V系大作戦(第2回)】 | 僕が“バンドマン”を続けている理由。~バンド人生を本音で振り返る~

ヴィジュアル系になら誰でもなれる【即席V系大作戦(第2回)】

(前回の続き)

第2回:ヴィジュアル系になら誰でもなれる

しかし世間を見回してみると、容姿に優れているでも、特殊技能に恵まれているわけでもないのに、なぜかモテまくっている男たちがいることに気づく。ヴィジュアル系バンドの連中だ。あれのいったいどこがええんでしょうか、みなさん。

ヴィジュアルとは名ばかり、彼らが二枚目でもなんでもないことは周知の事実である。いや、実際には男前がいるのかも知れんが、周囲から伺えるのは、派手な化粧を施した神経質そうな表情のみ。要するに真のルックスは求められていないのだ。

ならば音楽はと言えば、どれもこれも金太郎飴のようなもんで、ラブだの祈りだのジェラシーだの、とにかくそのようなことを騒々しい演奏に乗せて叫んでいるに過ぎない。

あれぐらいなら自分でもできるんじゃないか、私は常々そう思っていた。楽器はできなくとも、ボーカルならどうとでもゴマかせるし、羞恥心さえかなぐり捨ててしまえばそれなりの出で立ちになるはず。野球やサッカーで活躍できない以上、もうモテモテになるためにはこれしか方法がないのではないか。そんなふうに考えていたのだ。

そんな私が、知人に格好の人物がいることを知ったのはこの春のこと。彼、THOGO(トーゴー)君は、数年前まで自らヴィジュアルバンドのボーカルを務め、現在では、インディーズバンドやアイドルをプロデュースしている男だ。

彼がなんとかしてくれるんじゃないか。わざわざメンバーを集めて練習するような面倒は御免被るが、彼ならオイシイ部分だけを味あわせてくれるんじゃないか。そんな期待の元、私はトーゴー君に計画を持ちかけた。

『ちょっとお願いがあるんだ』

ヴィジュアル系になりたいんだけど、いかがなものか。ソレっぽく見えるようにプロデュースしてもらえないものか。というのも実はモテモテ体験をしてみたいと考えており……。

『なるほど。確かにヴィジュアル系やってればモテますよ』

『でしょ?そこでなんとかオレもさあ…』

ムシのいい相談に、彼はすぐさま快諾の返事をよこした。

『いいっすねえ。オレそういうノリ好きなんで、すぐに計画たててみますよ』

続く・・

この記事について。
★即席V系大作戦(全10回)
└過去にとある雑誌で行った企画。
僕の知り合いのオジさんが【女の子にキャーキャー言われたい願望がある!】と切実に言うので、『だったら、即席でV系バンドをやればイイんですよ!』と、僕が数週間かけてプロデュースする企画。果たして、結果は?!当時の雑誌記事に映像など追記して、わかりやすく面白く綴っていきます!


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