大阪のレス キュー隊員が内部被曝によって亡くなった | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)


守田です。(20111115 23:30)

11月6日に、札幌で「全国学校給食フォーラムin札幌」が行われ、放射線の
専門家の崎山比早子さん、科学ジャーナリストの天笠啓祐さん、俳優の山本
太郎さんなどが発言されましたが、企画中の会場との応答の中で、ある
小学生のお子さんをお持ちの女性が発言され、自分の友だちの大阪のレス
キュー隊員が内部被曝によって亡くなったという衝撃の発言をされています。

その発言の部分がYou Tubeで流されています。僕も見ましたが、発言を聞い
ていて、強いリアリティを感じました。もともと放射線に対する何の構えも
持っていないレスキュー隊員たちが、放射線値の高いところ、放射性物質が
たくさん浮遊しているところに入れば、相当の被曝をしてしまうことは必然
で、こうしたことが起こっているのではないかとこれまでも胸を痛めていま
したが、「やはり」と、とても悲しい思いをしました。

亡くなった方のご冥福を心から祈りたいです。僕もさまざまな場面でレス
キュー隊の方と交流した経験があるのですが、みなさん、毎日自分を鍛え、
人を救うことにかけている方たちです。そうした方たちが、放射線に対して
無防備で作業をさせられ、深刻に被曝してしまったことに、深い憤りを感じ
ます。その死を無駄にしないためにも、この会場発言による告発を、とりあ
げておきたいと思います。

映像は以下から見れます。
「全国学校給食フォーラムin札幌」レスキュー隊員の死亡
http://www.youtube.com/watch?v=bqV80A860fc

会場から発言された内容は以下の通りです。話し言葉のまま掲載します。

10月26日に私の大阪の友達が亡くなったのですけれども、災害派遣で、レス
キューで、岩手とか福島とか、ずっといっていた方なのですけれども、7月
に内部被曝だということが分かって、チームの人はみんな内部被曝していた
のですけれども、それでも派遣の出動命令が止まなくて、レスキューの人た
ちって、過酷な訓練を受けて、人よりも何倍も、人のために何かをしたいと
思ってなった人なので、自分たちが被曝していても行ったのですけれども、
結局、本当に体の体調が悪くて、もうこれ以上無理と分かって、チームの
人たち、みんな辞職してしまったのですけれども、そのときも上の方からは
非国民扱いされて、辞めたのですけれども、7月にそのことが分かってから、
本当に3ヶ 月ちょっとで、何度も吐血して、最後には腎不全で亡くなったの
ですけれども、がれきの処理をしてくださる方が、安全にというのは、不可
能なのでしょうか。私たちのためにそうやってやってくださる方が、みんな
命を落としていくというのがどうしても納得できないというか。でもそれが
私たちにできるかといえばすることはできなくて、その辺はどうなのでしょ
うか。それをお聞きしたかったのですけれど・・・

発言は以上です。

こうした放射線を起因とする発病、それが悪化して亡くなるケースはすでに
あちこちで多発していると思われます。これもなかなかマスコミは報道しな
いでしょうから、私たちが自分たちでそうしたケースを伝え合い、今、私た
ちに起こっている危機の実相をつかんでいく必要があります。こうしたケース
をお知りの方は、ぜひ私まで情報をお寄せください。

今、市民が積極的に計測を始めることによって、各地でホットスポットが
見つかったり、横浜までストロンチウムが飛んでいたことなどが明らかになり
だしていますが、同様に健康被害についても、市民主導で独自調査を行い、そ
の実態を明らかにしていく必要があります。これもまた市民が互いを守りあっ
ていくことにつながります。

とくに放射線値の高いところで、作業・ボランティア・仕事などをされて、
体調不良を起こされている方は、ぜひとも行動記録をつけ、ご自分のつめや
髪の毛を保存してください。症状が重い場合は、医師に診察を受けるとともに、
尿の放射線検査なども受けることをお勧めします。小さなお子さんの場合は、
乳歯も保管しておいてください。

もちろん検査や通院にかかった領収書は全部保管し、あとで東京電力に請求し
ましょう。

たくさんの大事な命を守るために、今、市民の連携が問われています。




ブログ「明日に向けて」
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