原発からの放射能の拡がりをマップにまとめるなど、震災後多くの国民の
安全と利益に寄与されてこられた群馬大 早川教授に本日、学長名で「訓告」
が申し渡されたそうです。
http://togetter.com/li/224486
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


<参考:早川由紀夫ブログ>
http://kipuka.blog70.fc2.com/

転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


国立大学法人群馬大学の教職員就業規則
  46条「訓告 非違の行為を犯した教職員又はその監督者で懲戒に該当するに
      いたらないものに対して,注意を喚起し,訓告,厳重注意又は注意を
      行うことができる。」に該当するとのことです。

  法律的根拠のある「懲戒」と異なり、訓告や厳重注意は正式な賞罰には
  あたりませんが、公務員や教員は謹んで承らわなければならない事と考えます。

②ただし今回の場合、事前の口頭注意では「不適切で」「配慮を欠いた」「表現」
  が挙げられたそうですので、その基準は曖昧です。また曖昧であるが故に
  学長なり学部長の「受け止め方」次第で「訓告」を
 発することはやむを得ないことと思われます。

  (※法的意義を持つ懲戒処分以上の措置は恐らく行えないだろうと思いますが、、)

③これに対し震災後、多くの大学職員や専門家がメディアやネットで
  「メルトダウンは起きない」、「高線量に驚くことはない」などと危険を
  増大させる言説を流布したことは勿論はるかに大きな問題です。が、
  「頭が悪いこと」や「頭が弱い事」は評価の対象にはなっても
  懲戒にはあたらない事になっていますので、

  これらと対比することはできません。


④これらの状況を鑑み、群馬大学長と教育学部長、及び早川教授に宛てて
 以下のような手紙を送ることにしました。早川先生をご支援下さる
 方には協力頂けますと幸いです。
 (宛先→〒371-8510 前橋市荒牧町4-2 群馬大学 教育学部長 など
  教育学部メール:web@edu.gunma-u.ac.jp)

ーーーーーーーーーーー<以下、手紙の本文>ーーーーーーーーーーーーーー

国立大学法人群馬大学  学長     高田邦昭  殿
                  教育学部長  小池啓一  殿
                  教育学部教授 早川由紀夫 殿

                   嘆願書

 貴大学教育学部 早川由紀夫教授におかれましては去る3月11日の東日本大震災に端を発した福島第一原発事故につきまして、極めて早期の段階から有益な情報をインターネット上のブログやツイッターで公開して下さいました。

行政やメディア、更にはネット上の専門家と称する人物などによる不確実で実効性の乏しい情報ばかりが溢れるなか、放射性物質の拡がりを記した広範な地図(通称早川マップ)を作成するなど一貫して的確かつ平易な表現で情報発信されつづけました。茨城県在住の私を含め、広く国民の利益に供したものと確信致します。ここに謹んで感謝の意を申し添えたいと存じます。

一方、未曾有の原発災害に対し、防災の専門家としての早川先生の強い表現を不快に感じた方も居たかもしれませんが、原発の隣県で災害に向き合った私ども家族にとっては先生の現実的な御言葉はむしろ大きな支えにもなりました。

つきましては国民の利益に寄与するという国立大学法人の目的に照らし、早川先生の御研究・教育、更には貴重な社会活動を群馬大学として今後とも支援・支持して頂きたく嘆願申し上げます。

                        平成23年12月8日
                        〒茨城県△△ー△△
                            ○○○○←所属
                            ××××←実名

ーーーーーーーーーーーーーー<以上、本文>ーーーーーーーーーーーーーーーー