ついにAppleが日本の音楽業界の重い扉を開いた(改訂版) | GoGo! Machead!

ついにAppleが日本の音楽業界の重い扉を開いた(改訂版)

※先日に出した記事は内容に一部問題があるという指摘があったので改定しました。

Engadget Japaneseより
http://japanese.engadget.com/2012/02/21/itunes/
http://japanese.engadget.com/2012/02/22/itunes-match/

Appleは本日2月22日より、日本国内でのiTunesサービスのアップデートを行い、
以下のサービスが追加となりました。

1.3G経由での楽曲購入に対応
2.256kbpsの高音質とDRM フリーのiTunes Plusの拡充
3.購入済楽曲を他のデバイスでダウンロードできるiTunes in the Cloudのスタート
4.iPhoneから着信音の直接購入対応
5.iTunes用マスタリング楽曲「Mastered for iTunes」のスタート
6.シングル購入済のアルバムを差額で購入できるコンプリート・マイ・アルバム対応

これらのサービスは既に米国を始めとした一部の国で行われている内容ですが、
今までAppleの新サービス発表で指をくわえて見るだけだった内容が使えるようになったのは
非常に嬉しい事だと思います。

今回のサービスがスタートするに当たって、必ず音楽の版権を持っている音楽業界の同意が必要です。

今までiTunes Storeで基本的に128kbpsのDRM付のデジタル楽曲しか販売を許可しなかった音楽業界が
大きな緩和を許した背景には今の音楽市場の冷え込みが影響したのは間違いないでしょう。

音楽市場の中心であるCD販売は一部のアーティストは100万枚を超える販売を記録していますが、
その裏には音楽以外のオマケを求めて、1人のユーザーが同じCDを大量購入するという現状が生まれ、
本来売るべきの音楽という価値は薄れてしまっています。
そして、気軽にレンタルなど音楽を聴く事ができる状況になったためにユーザーは本当に欲しい
CDのみしか購入しなくなったのもあり、一部は大きな利益をあげる一方で全体の売上は小さくなり、
CD販売は非常に落ち込んでいます。

そして、楽曲のデジタル販売も当初はiTunes Store以外にさまざまなデジタル楽曲を販売する
ライバルが登場して販売をしてきましたが、最近はこれらのサイトは次々と終了し続けています。

このような、冷え切った音楽市場の状況から売上額が大きいiTunes Storeでの販売を伸ばして、
大きな利益を得ようと思惑から今回のiTunesサービスのアップデートが行われたのでしょう。

そして、今回から日本のiTunes Storeで扱いが無かったソニーミュージックの楽曲も販売開始に
なったのは音楽ファンとしては嬉しい事ですね。

更にAppleはiTunesライブラリにある楽曲をiTunes Storeのカタログをマッチングさせて、
一致した楽曲については256KbpsのDRMフリーの楽曲として視聴できるサービス「iTunes Match」を
今年後半からスタートする事も発表しています。

iTunes Matchの年間料金がいくらで開始するのかが明らかになっていないので、
ユーザーにとって嬉しいサービスになるかはわかりませんが、今まで日本ではないと諦めていた
サービスがスタートするのは非常に興奮を覚えます。

今後、Appleが提供するiTunesサービスによって、日本の音楽業界が元気になる事を期待したいです。