
総務省発表の最新の国勢調査の確定値によると、日本人の人口は1億2535万8854人。そのうち、23%が65歳以上の高齢者、13%が14歳以下の子供です。人口ピラミッドをみると少子化、超高齢化であることが一目瞭然です。日本の高齢化は他国と比較すると、約2倍~5倍。世界に例をみない速度で進行しているそうです。
日本の森林も日本の人口と同じように「高齢化、少子化」とも言える状況が進行しています。
若い木が少なく、高齢な木が多く、言い換えると、日本は利用できる豊富な森林資源(成熟した木)が豊富にあるのです。
この日本の豊富な森林資源を、次世代に残せるのでしょうか?
日本の森林面積は約2500万haで過去40年間増減はありません。日本の国土面積の約7割は森林なんですが、他国と比べて自国の森林資源を使っていないんです。日本で年間に利用する木材のうち7割以上は輸入材なんです。
おまけに、日本の森林は平成18年の分布をみると、若齢の森林が少なく、45年生以上の収穫適齢期の森林の割合が多くなっています。
高齢な木よりも若い木の方が成長が盛んなため、温室効果ガスのCO2をより多く吸収し、森林の資源としての世代交代は地球温暖化防止にもつながります。
温暖化防止に向けた森林への期待は大きく、CO2をはじめとした日本の温室効果ガスの排出削減の3分2は森林が担っています。しかし、それに向けて何をすべきなのかがあまり理解されていないという現実もあるんです。
木づかい事務局発行「木づかい友の会通信」より抜粋