FM802の春のキャンペーンソング! | 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba

FM802の春のキャンペーンソング!

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もうすぐ完成。
FM802の春のキャンペーンACCESS!


これはFM802がdocomoと毎年やってる企画で、今年で5年目になるみたい。
今年は僕に声を掛けてもらった。
去年の年末にプロデューサーの塚越さん話をもらい「1月中にデモを」との事だったのだが、ジュンスカのマスタリングで中旬までニューヨークにいって、戻ってきてもテレビ出演やら、他のレコーディングなどで、かなりタイトだった。

でも、今回も山田ひろし(jam)さんに“言葉先行”で歌詞のスケッチを書いてもらい、それを元にデモを作れたので、救われた。しかも2パターン作った!

塚越さんからは「ロックな感じで」との発注があった。
僕は、それを聞き「ラジオの素晴らしさ、郷愁感、暖かさ」をテーマにしたくなった。
今はyoutubeで簡単に映像も音も手に入る。
でも、心に残るものと、ただデータを見るのとは次元が違うと最近思ってる。

音楽ライターの中山康樹の名言(?)に「音楽のDVDは一度しかみない」というのがある。

絶対映像があった方がいいに決まってるけど、同じソースでも「ライブ音源」だけの方が繰り返し聴くし、心に残るケースも多いのだ。
これは、恐らく科学的にも、生理的にも正しい気がする。

そういう意味でのラジオの存在をもう一度再確認し、ラジオの素晴らしさを謳いあげる「ラジオ賛歌」を作りたかった。

そしてそれには、“オールディーズ”がいいと思った。
映画『アメリカングラフィティー』など、正にラジオと車、アメリカ音楽の最良の時だ。あのイメージ。

で、最初にロックというお題目があったので、オールディーズのロックンロールを作ろうと思ったのだが、これが結構難しい(笑)。なので、シンプルなロックを今のオルタナなバンドがやるイメージのパターンを作り、もう一つはフィルスペクター風のオールディーズを思いつき、そのパターンも作り802のスタッフに送った。

あちらは両方気に入ってくれたみたいで、数日悩んだ末に「フィルスペクターパターン」を選んで、プロジェクトがスタートした。

メンバーは全員802サイドにお任せした。
そうして集まったメンバーが

山崎まさよし
宮田和弥
ゴスペラーズ
Def Tech
Salyu
三浦大知
福原美穂

という顔ぶれ。

僕もゴールデンサークルなどをやっていて、多くの人を集めて何かをやる大変さがよく分かるのだが、今回のメンバーを集めた塚越さん、802のスタッフは凄いと思う、と同時に「FM802」というブランドがいかにアーティストに愛され、リスペクトされてるのかがよく分かった。

だって、これ普通のレコード会社が企画しても実現しないメンツ(笑)。


山崎君はやはり圧倒的な存在感。
一聴して「山崎まさよし」と分かるブランド力。
更に切なさも加わり、この曲に魂を入れてくれた。


ゴスペラーズは、事前に村上君がわざわざ連絡をくれ「どんな方向でいきますか」と聞いてくれた。フィルスペクターの話をし、「空気感」が大事だねという事になりレコーディングに臨んだ。
一つのマイクを囲み、全員一発でコーラスをする場面は、中々レコーディングを長くやってきても出会えないシーンだし、彼らの実力をまざまざと見せつけられたし、何より「空気感」が半端なかった。
今のレコーディング技術だと何でもできるし、それこそピッチも直せる。
ハーモニーも昔は技術的に一発録りしかできなかったけど、今は一人一人録って、何度でも重ねられる。そのパターンもわざわざ試してくれたのだが、圧倒的に、5人で一発レコーディングしたものの方が良かった!
これこそ「ミュージック」なのだ。


Def Techはもうスタジオでの雰囲気が「洋楽」(笑)。
常にスタジオ全体のテンションをあげるようなムード作りをするし、どんどんアイデアも出てくる。もう完全にお任せでオッケーだった。


Salyuはスタジオにきた時には完全にメロディーが体に入っていた。
その準備や姿勢が素晴らしいと思ったし、レコーディングも「何でも言ってください。なんでもトライします」ということを言ってくれた。
プロ意識がある人だと思った。
そして、この曲は基本男のキーの曲なので、この中で彼女の持ち味をどこで出そうかと思い、最後に全体が静かになる場面でヒューチャーさせてもらったのだが、そこでの存在感も「Salyu」そのものだったと思う。


三浦君は初対面。
彼は今回のある意味一番のトピックスだったかもしれない。
なんせ、歌も声もリズム感も素晴らしい。
殆どが1テイクでOKで、トータル30分ぐらいでレコーディング終わった!
曲の理解度、センス、彼の音楽に対する才能の深さを垣間見れた。
これからどんなアーティストになるのかと思うと、恐ろしい(笑)!


福原さんだけは今回立ち会えなかったけど、歌入れ終わった日のラフ音源聴いてビビりました。「歌うまい」とかそういう次元を超えて「歌凄い」と思った。
男のキーだけど、それがまた彼女が歌うと、深いし、凄みも加味される。


最後に我がファミリー宮田和弥。
彼も、このメンバーの中で「宮田和弥」という存在を出せるアーティストだという事を教えられました(笑)。中々一緒にいると気づかないことも、こうやって客観的に聴くとよく分かるもんだね。
こんな凄いメンツの中で、ジュンスカのメンバー入れてもらって、単純に嬉しいし、光栄。今年に入って色んなカタチでジュンスカが見せられてるので、僕らは幸せだと思う。違う言い方でいうと「運がいい」(笑)。


さて、そんなナンバー『Radio Goo! Goo!』。
これが関西圏だけしか聴けないのはもったいない(笑)!

是非、この「ラジオ賛歌」を日本のラジオ局のテーマソングにして欲しい!
冗談半分、本気半分(笑)。だって、ラジオの素晴らしさをこの時期に伝えるのは凄いチャンスだと思うから。

3/20から約2ヶ月間、FM802でかかりまくるそうなので、関西圏の方は是非聴いてください。そして是非感想なども聞かせてください。