原子力災害対策本部会議の「議事概要」の怪 | 加納有輝彦
テーマ:ブログ今月9日に政府が公開した震災関連会議の15のうち10の会議で、議事録が作成されなかったという.
そこで、議事録の代替として、「議事概要」なるものが公開された。
『原子力災害対策本部』会議というのが23回行われたということだが、この議事概要は、会議1回あたりA4用紙3枚ほどで、全部で76枚の薄っぺらなものとなっている。
○原子力災害対策本部会議の議事概要、配布資料
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/
第4回原子力災害対策本部会議議事概要
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/pdf/gensai_gaiyo_04.pdf
青山繁晴氏やその他の方も指摘しているが、第4回の議事概要がふるっている。
最後のやりとり・・・
・菅直人内閣総理大臣から「チェルノブイリ型はありえるのか。スリーマイルの様なメルトダウンがありえるのか。」との発言。
・枝野幸男内閣官房長官から閉会を宣言。
菅首相の「チェルノブイリ型はありえるのか。スリーマイルの様なメルトダウンがありえるのか」との問いに対して、いきなり枝野官房長官の閉会宣言。菅首相の発言に対して、誰がどう発言したかがまったく不明。
この議事録ではない議事概要とは、誰が普通に考えても、時の権力者にとって都合の悪いところは書き換えられているんじゃないか、肝心な部分が、省かれているんじゃないかと勘繰るわけだが、全くその通り、省いてますよとバレバレの内容となっている。
責任逃れしてますよ、肝心な部分は隠してますとよと、言わんばかりの内容となっている。
今の、政権の「無責任体質、隠ぺい体質」がよく見て取れる。
そもそも経産省の幹部自身が、「ちゃんとした議事録ありますよ。」と言っているという。
とにかく、今の政府は、国民をバカにしている。議事録を隠ぺいし、議事概要なるもので逃げ切ろうというわけだ。
このほかにも、明らかな事実の改ざんがなされているという。
私は、この件に関し、政府の「どろどろの保身」を告発し、福島第一原子力発電所の元吉田所長の潔い、清らかな決意を紹介した青山繁晴氏のアンカーの動画を見て、本当に、涙が出た。http://blogs.yahoo.co.jp/tankou_2008/36160595.html
腐りきった責任逃れ一辺倒の政府、官僚の「泥まみれの保身」のなかで、吉田元所長のような「野武士」のような日本人がいることに、そして、それを告発する青山繁晴氏のような国士が存在することに、涙が出た。
もう、どじょうのドロドロの保身はまっぴらごめんだ。
国士よ、いでよ。
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