読売テレビ【ten!】
昨日、放送で話した内容を少しだけご紹介!
やしきたかじんが休養することになった「食道がん」ってどんな病気?
胃や大腸は一番外側に丈夫な膜(漿膜)があり、癌が出来ても、ある程度は膜が転移を防いでくれる。
ところが食道だけは周囲に丈夫な膜がないので、全身に転移を起こしやすい。
さらに早期のうちは、ほとんど自覚症状がないので厄介。
「ものがつかえて、飲み込みにくい」「胸や背中が痛い」「声がかすれる」といった明確な症状が出たときは、ほぼ進行癌になっている。
早期に「飲み込んだときに胸の奥がチクッとする」「熱い飲み物がしみる」という症状が出る場合もあるが、いずれも軽いものなので、気に留められないことが多い。
明確な症状が出たときは、ほぼ進行癌で死亡率が高い。
お酒を飲んで顔が赤くなる人が飲みすぎると73倍も食道がんになる危険が高い!
米国国立アルコール中毒研究所が日本の医療機関と合同で、2009年に研究論文を発表。
顔が赤くなるのは、アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドをうまく処理できない。
それで、顔の血管が拡張して、大量の血液が流れる。
その血液の色が透けて見えるので赤い。
このアセトアルデヒドが発ガン物質。
つまり、顔が赤くなっているというのは、発がん物質が体内を循環しているということ。
若い頃は顔が赤くなったが、今は強くなったという人もダメ。
単に血管が鈍感になっただけ。
やっぱり発がん物質は増えている。