次は久慈市へ。
生活環境課の方が案内してくれました。
久慈市のがれきの総量 96100トン
うち 可燃ゴミ 20000トン
不燃ゴミ 33600トン
コンクリ 21000トン
久慈焼却場の一日の処理能力が6トン 4市町村から集められて処理している。
うち久慈市の分は一日2トン
単純に可燃ゴミ20000トンを2トンで割れば、10000日かかる。約27年。
と丁寧に説明してくれました。
「久慈市としましては、何でもかんでもゴミにするというよりは、使えるものはリサイクルします。」
見たところ、ま~よく分別されている。ここに全部運ぶのに2ヶ月弱かかったとの事。
久慈市は企業誘致の予定があった場所を仮置き場に使ってました。
そこは、海岸から離れた小高い山側。
「アスベストはどうしてますか?」
の問いに
「幸い、久慈市のがれきには少量しかなくて、他の仮置き場に袋に密閉して置いてあります。」
との事。
「他の方法を調べたり検討してみましたか?」
の問いに
「調べたりはしてません。国の方針通りに動いてます」
「放射能は検査して問題がない事が分かっております。」
との事。
久慈市のゴミ処理場では昨日アップした洋野町のゴミも焼却している。
「洋野町の海岸沿いのがれきの線量がとても高かったけど、ご存知ですか?」
「それは知りませんでした~」
「きちんと計ってもらって!久慈市のために!」
とお願いしてきました。
ここでの線量 がれきから約1cm~10cm
0.086~0.335 と振り幅が大きい。
線量が高く出ると言われている布類や木が、そうでもなかったり。0.08~0.18位。
ここで調べた中で、一番高かったのは、コンクリ類。でもコンクリートはもともと高く出るらしいが。
ちなみに自宅前のコンクリは最大0.151
やっぱ写真にある 0.335 は高いのかもな~(佐藤さん、おしえて!)
とにかく細かく細かく調べる必要がありそうです。私たちが調べたのはほんの数箇所です。
なのにこんなに違いがでてくる。
現場作業をしていた方(市の職員かな~?)が
「(数値が)問題ないならここに穴掘って埋めればいい。って誰もが思ってんだ~。その方が作業も
簡単でいいんだし、コストもかかんね~んだからさ~。」
!!!!!
私たちは耳を疑いましたよ!?
そ~なの?!
だって岩手の人は皆「秋田で早くもってってくんね~かな~」と思っていると思っていたから。
案内してくれた市の担当の方に
「そ~言ってますけど!?」と聞いたら
「国の方針(法)が変わらない限り、運んで焼く事になってしまうんです。」
そこへたまたま、地元の業者さんが来て少しお話しました。
「分別やら、振るいにかける作業やら、大変ではないですか~?」
とお聞きしたところ
「な~に言ってるの~、でっかいミキサーでガーっとやって機械でバーっと振るいにかけて分けんの
よ。おたくたちの家にあるミキサーあるでしょ?あれのおっきいのでやんのよ~。」
!!!(手作業で可哀想になるくらいの作業だと聞いていた。それもウソではないだろうけど)
「ここにあるゴミ、俺んとこでやれば1ヶ月で片付けられるって~!な~にも秋田くんだりまで持って
行かなくってもさ~ ガハハハ!」
!!!
社長さん!!(かな?)それホントの話かー!!
私たち、この方のお話聞いて、ひっくりかえっちゃいましたよ。
さらに「いつでも見においで~。あそこあるでしょ~あの道路から見えるあの会社だよ。ど~やんのか
一回見てみればい~よ。 ガハハ」
久慈市にはゼネコンが入らず、地元の業者さんが処理するらしいのですが、業者的には秋田に仕事持っ
て行かれるのは困るって事なのかしら。。。
それもそーだよね~
線量低くて問題ないなら自分とこの仕事、雇用につなげたいのは当たり前の話だ。
秋田県も、こーゆー人達の話を聞いてみたらいいのに。
あと久慈市の本音と。
お話を聞かせて下さった市役所の担当の方、業者の社長さん、現場作業の方、ありがとうございました。
皆さん、とても親切で丁寧に答えてくださって、秋田から足を運んだ甲斐ありました。
あすは野田村の視察をアップです。