☆☆古内東子様ライブ in ビルボードライブ大阪 2011/5/27☆☆ | 俺の命はウルトラ・アイ

☆☆古内東子様ライブ in ビルボードライブ大阪 2011/5/27☆☆

 2010年11月2日、名古屋ブルーノートにおいて

古内東子様の「恋の秋」ライブを拝聴して感激し

ました。コンサート終了後、お忙しい中、握手の

お願いを叶えて頂いたことに感謝の気持ちで胸

がいっぱいです。



ウルトラアイは我が命-東子さん大好き

 その月の27・28日に拝聴したビルボードライブ

大阪のコンサートにも大感激でした。


 あれから半年が経ちました。ニューアルバム「

透明」をリリースされた東子様が大阪に帰ってき

てくれました。


 5月25日、サンケイホールブリーゼにおいて、

ともさかりえ様主演の舞台『鎌塚氏、放り投げる』

を観劇した後、すぐ近くのビルボードライブ大阪の

広告を見ました。

 
ウルトラアイは我が命-あじさい3

ウルトラアイは我が命-ビルボード二


 大阪駅周辺の劇場・ライブハウスで5月25→28日の

四日間のうちに、名曲「恋してる」のボーカル、作詞作

曲家のお二人をライブで拝見する機会を恵まれたこと

にも、縁の不思議を感じました。


 5月27日当日は朝からドキドキ緊張していました。

雨が降り注いでいましたが、心は東子さんのライブ

を聞ける喜びで、晴れ渡っていました。


 京都で仕事を終えた後、新快速に乗って大阪に

向かいました。桜橋口から降りて、阪神百貨店に

行き、花屋さんで予約していた花束を受け取りま

した。


 「お花、渡せるかな?」という緊張感で心がいっぱ

いになりました。

ウルトラアイは我が命-東子さん、大好き


 会場のビルボードライブ大阪について、店員さん

がボックス席に案内してくれました。一番前の席に

着席しました。


 18時30分、いよいよ開場です。場内が暗くなって、

静寂の時になります。


 東子さんが入場されました。綺麗です。深紅のド

レスが素敵で、舞台に輝いています。

 柴田敏孝さんが続いて入場・登壇されました。



 1.君がわかるから


 2.できない


 3.透明


 4.地図


 5.Happy


 6.半分だけ


 7.Pale Moon


 8.誰より好きなのに


 9.Devotion


 10.片想い


 アンコール

 11.歩幅


 


 オープニングは、ニューアルバム『透明』より

「君がわかるから」です。繊細で可愛い歌ですね。

 2曲目は「できない」です。


 冒頭の歌詞「あなたに何かあったら すぐに飛

んでいってあげる」に、優しい世界を仰ぎました。

「できない」は切ない曲なんですが、「母性」という

かな、あたたかさを感じます。

 


 東子さん「こんばんは。古内東子です。今日から

       二日間、ライブをやらせて頂きます。今

       日は金曜日。皆さん、お仕事を終えて華

       やいでおられる感じです。

       大阪の街、今日もぶらぶらしたんですけ

       ど、久々にワクワクしました。東京から来る

       と特にワクワクして。皆さんといい時間を

       過ごせたらと思います。

       キーボード、柴田敏孝」


  柴田さんが起立・一礼され、場内拍手が起きます。




  東子さん「東京から始まりまして、一昨日(5月25日)

        名古屋に行ってきたんですけど、毎回楽

        しめて、『透明』からやりたいなと。最初の

        2曲もそうだったんですけど、皆さんに初

        めて聞いて頂くのもいいかな、と。

        アルバムタイトル『透明』ですが、これは

        色なのか、それとも状態なのか?」



 3曲目は、いよいよタイトルソング「透明」です。「色な

のか、状態なのか?」という東子さんご自身から問い

かけを拝聴して、ライブで聞かせて頂きました。陶酔感

で胸がいっぱいになりました。



 4曲目は、『透明』より「地図」です。曲に懐かしさを感

じます。「私にとっては 大事なゴール地点」という歌詞

に鋭い響きを感じます。


 5曲目は『CASHIMERE MUSIC』より「Happy」でした。

ライブでは初めて拝聴しました。優しくて幸福感いっぱ

いの曲ですね。東子さんの歌声・声量、圧巻でした。


 トークコーナーです。



 東子さん「梅雨始まっちゃいましたね。革靴濡れませ

       んか?梅雨はずっと続くという説もあります

       が・・・・・・。

       皆さん、どちらからお見えになりました?」


 会場の男性「京都」


 東子さん「他には?」


 会場の男性「東京」


 東子さん「出張ですか?」


 会場の男性「研修」


 東子さん「研修!」



 6曲目は、『IN LOVE AGAIN』より「半分だけ」で

す。恋の不思議な世界を詩的に歌われた名曲ですね。

 東子さんが恋の名曲を産み出される道程において、

小説・映画を読まれ観ておられることは大事だと思い

ます。

 東子さんのブログにおいて、時々文学・映画の感想

が発表されることがありますが、洞察がとても鋭くて勉

強になります。


 文学・音楽・演劇・ラジオ・映画・テレビ、それぞれに

関わりあっていると思います。そのことを「半分だけ」

をライブで拝聴して再確認致しました。


 赤いドレスの東子さん、美の極みです。眩しすぎる

程素敵です。拝見しながら、うっとりしてしまいました。

 

 7曲目は、『CASHIMERE MUSIC』より、「Pale Moon」

です。心に染みる名曲ですね。ライブすることが成り立

った喜びを確かめています。


ウルトラアイは我が命-東子さん20051231

 8曲目は代表曲「誰より好きなのに」です。ライブで

は毎回歌って下さる名曲です。


 優しくて、切なくて、懐かしい。

 ライブで聞いていると、一回一回それぞれに違って

いて、それぞれに輝いていますね。


 東子さんは以前ラジオで「昨日も歌ったので、以前

の曲という感じはしないんですが」という趣旨の発言

をされていましたが、一回一回の「誰より好きなのに」

があるのだと思います。


 東子さんが「恋の女神」「OLの教祖」と崇められる

契機になったのも、この「誰より好きなのに」です。


 ウィリアム・シェイクスピアの戯曲 Twlfth Night 

『十二夜』において、オーシーノ公爵の言葉は、「音楽

が恋の糧なら 続けてくれ」と切なく願い語ります。


 「音楽が恋の糧」であることを、「誰より好きなのに」

は教えてくれます。このことは拙ブログで何度も書い

てきたことではありますが、5月27日、オーシーノが探

求した「音楽が恋の糧なら」の問いに答えきったひとは、

古内東子さま以外にいないことを、「誰より好きなのに」

の世界に確かめ学びました。


 夢の企画として、東子さんに舞台『十二夜』の音楽監

督をして欲しいなと改めて思いました。


 シェイクスピアの心を継承し証しきっている現代人は、

アル・パチーノとトム・ストッパードと古内東子様ですよ。


 9曲目は、『透明』より「Devotion」です。心の底から響

き渡る曲が圧巻です。荘厳な響きがありますね。賛美歌

のメロディを通じるものがありますね。

 

 ピアノのメロディには、ずっと昔に呼び返されるような

懐かしさがあります。


 東子さんの歌声に、母性の優しさが溢れていますね。


 ラスト9曲目の時間が来てしまいました。コンサートファ

イナルの曲は、『透明』より「片想い」です。



 東子さん「大人の片想いと言いますが、『片想いしている

       ひと』に『片想い』というストーリーなんです。片

       想いの歌は(これまでも)書いたんですが、(こ

       の曲は)ビターな大人の片想いなんです」


 「片想いしているひと」に「片想いしてしまう」という世界観。

ここにも偶然ではありますが、『十二夜』におけるオーシーノ

とシザーリオ(実はヴァイオラ)の関係を想起していまいまし

た(『十二夜』では、オーシーノとヴァイオラの関わりは、結末

にHappyな出来事を迎えますが、道程には切なさが溢れて

います)。


 「手に入らないものもきっとあるの 誰にも」


 東子さんは優しい歌声で歌って下さいますが、歌詞はずっ

しりと重く厳しくて深いですね。思い通りにならない辛い現実

が重くのしかかる。けれども、それは自分だけじゃない。誰に

とっても起こる出来事なのだ。そのことを教えられました。


 「心焼けるような気持ち」は、切ないけれども、自分が鍛えら

れていく道なのだなとも思いました。


 歌が終わり、東子さんは一礼され、柴田さんと共に退場され

ます。


 拍手が鳴り響きます。東子さんと柴田さんが帰ってきてくれ

ました。拍手が更に大きく鳴り響きます。


 東子さんは、「2011年の今、あることの有り難さ」をこめて、ア

ンコール曲として「歩幅」を選択されました。


 3月11日に東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が起こり

ました。沢山の方々が地震と津波で尊い命を奪われました。

今日の一日を生きることを、当たり前の事にせず、とても尊い

こととして感謝して行かねばならないという課題を再確認しま

した。

 いのちを生きるということ自体、とても有り難いことなのだとい

うことを自分に言い聞かせて行きたいと痛感しました。


 冒頭の「心が全部砕け散ってしまう日がきても きっと大丈夫」

に心が熱くなりました。東子さんの一語一語に、未来に向かって

希望の灯火を灯してくれる暖かさを感じました。


 「私だけはここにいる」で、わたくしセブンは用意していた花束を

抱えました。最前列に着席していた自分を、東子さんは御覧にな

って下さったようでした。


 「歩幅」を歌い終えられると、会場に拍手が鳴り響きました。



 次の瞬間、起こった出来事に感嘆・驚嘆しました!


 東子様が、わたくしのほうに歩み寄って下さったのです。


 花束を贈呈させて頂く時、自分は「ど、ど、どうぞ」と申し上げま

したが、震えていました。

  

 東子さんはにっこり微笑んで受け取って下さいましたが、右手

を差し伸べて下さったのです。感激しました。光栄と幸福を噛みし

めつつ、恐れ多い事ではありますが、東子さんと握手させて頂き

ました。


 東子さんの御手、柔らかかったです。


 甘美な陶酔感に包まれました。


 まさに、「魔法の手」です。


 東子さん、ありがとうございます。



                                   合掌



                               2011年8月8日



  

                                   セブン