関西人の笑いに見る創造性のあり方(後編) | ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸のブログ

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前編


一方で関東の笑いにも特徴がある。


まず話し手は誰が聞いても「興味深く面白い」話を仕入れておき、それを上手に話さなくてはいけない。とにかくネタが非常に重要で、でき得る限り真実でなくてはならない。そして聞く方はあくまでもシビアな観客である。


面白ければ笑うし、興味深ければツッコむが、面白くなければ反応してくれない。何よりも重要なことは、話そのものが面白ければ、聞いた人が別の人に話しても同じように面白いため、ひとつの話が伝播していく。

まさに情報収集と知識と再現性と客観性がものを言うのである。



ここではたと、「待てよ、後者(関東の笑い)は日本のハイパフォーマンス型大企業における典型的な行動原理ではないか。一方、前者(関西の笑い)はまさに米国のシリコンバレーに見られる原理だ。専門能力を持った個が共通のビジョンの下、刺激を与え合うベンチャー企業像ではないか!」ということに気づいたのです。


これは関西人にだけ独占させるのはもったいない。これからの新しい日本で必要なクリエイティビティは関西型の笑いから養えるのです。


そのためには「面白い」仕事じゃないから夢中になれないという考え方は捨てねばならない。仕事は自分で「面白く」するのだ。

そして、周囲は他人の仕事にどんどんツッコミを入れて、さらに「面白く」する。そうやってみんなが皆の仕事を盛り上げる文化が育てば、相当いい職場になるのではないか?


一度お試しあれ。