資源求めギニアに群がる中国企業 国民は嫌悪「働き方は悪魔だ」

 世界有数の鉱物資源を抱えるギニア共和国で、英豪の世界資源大手リオ・ティントと中国国営の中国●業(チャイナルコ)が鉄鉱石採掘プロジェクトに動き出した。良質な鉄鉱石が手つかずで眠っているとされるギニアは、アルミニウムの原料となるボーキサイトの埋蔵量でも世界首位を誇る。アフリカの資源開発をめぐって中国は着々と権益確保を進め、出遅れた日本との差は広がるばかりだ。(フジサンケイビジネスアイ)


宿泊客に「退去命令」

 「今日から6年間、このホテルはリオ・ティントの貸し切りになりました」

 首都コナクリから東へ約260キロ離れたマムー州の州都マムーで昨年12月、ホテルのオーナーは突如、宿泊客に「退去命令」を出した。市内にはリオ下請けの米企業が拠点を構え、今やホテルの部屋の鍵はすべてリオが管理するほどだ。

 リオはギニア南東部にあるシマンドゥ鉄鉱石鉱山の採掘について、12年間にわたってギニア政府と交渉を続けてきた。確定埋蔵量が二十数億トンで、世界最大の未開発鉱山。だが、このリオの「単独案件」に別のプレーヤーが加わった。リオと急速に関係を深め、筆頭株主になった中国のチャイナルコだ。

 2010年3月、リオはチャイナルコと共同開発の覚書を締結した。だが、事前に知らされていなかったギニア政府は横やりを入れた。プロジェクトへの出資をめぐる駆け引きだけでなく、ギニア国内に色濃く残る反中感情が背景にある。


 中国系企業によるギニアでの資源開発攻勢は激しい。昨夏には5大電力会社の中国電力投資集団が60億ドル(現在の邦貨換算で約4700億円)を投じ、ギニア西部でボーキサイト鉱山を開発すると表明した。開発の権利を得る代わりに中国側が港湾を整備し、鉱石を中国へ輸出する計画だ。中国企業は政府と二人三脚で、ダムや発電所などのインフラ整備を請け負うことで鉱山開発の権益を獲得してきた。

 ただ、ギニア人には「中国人は粗悪品や偽物を売りつける」といった詐欺師的なイメージが染みこんでいる。アジア系の人が「シノワ(中国人)、アリ・ババ!」と、罵声を浴びせられる光景も珍しくない。アリ・ババは盗賊の象徴となっている。


国民には反中感情も

 中国系の資源開発企業の仕事ぶりを目の当たりにしてきた鉱山企業勤務のアマル・バーさん(43)は「中国人の働き方は悪魔のようだ。しかも、ギニア人と交流しようとしない」と不快感を隠さない。

 もっとも国民感情に関係なく、中国の攻勢は続く。リオ=チャイナルコ連合は今回の鉄鉱石開発で、開発権の代償として7億ドルを支払ったうえ、鉱山と港を結ぶ650キロにわたる専用鉄道や港湾の整備も計画に含めた。プロジェクトの総額は100億ドル規模とみられる。

 さらにギニア政府からは鉱山権益の15%確保と、最終的に出資比率を35%に引き上げられるオプションも突きつけられたが、両社は条件を丸のみした。

 採掘は2015年からスタートし、年間で最大2億トンの鉄鉱石生産が可能になる計画という。実現すればギニアは世界最大級の鉄鉱石輸出国となる。しかも、ギニアの鉄鉱石は鉄分の含有量が65%以上と世界トップ級の品質を誇る。


 アフリカ大陸を舞台にうごめく資源メジャー。だが、インフラ整備は一時的な果実にとどまり、資源を搾り取られるだけに終わる懸念も否定できない。最貧国に訪れた資源開発ブームは国民に富と経済成長をもたらすのか、先はまだ見えない。

 
引用元:http://sankei.jp.msn.com/world/news/120217/chn12021711200002-n1.htm


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