日本の5年のインフレ予想=-0.0550%、米国の5年のインフレ予想=+1.94% | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日本の5年のインフレ予想=-0.0550%、米国の5年のインフレ予想=+1.94%

秘書です。
日銀の政策決定により、インフレ予想はどうなったのか?それは為替にどう影響していくのか?

例えば、5年というレンジでマーケットが日米の物価上昇をどう予想していて、実質金利は日米のどちらが高いのかをみてみましょう。



日本の5年のインフレ予想(Japan Breakeven 5 Year)
2月13日=-0.020%
2月14日=-0.030%(日銀政策決定会合)
2月15日=-0.040%
2月16日=-0.055日本の5年のインフレ予想%
http://www.bloomberg.com/quote/JYGGBE05:IND

→マーケットのインフレ予想は、むしろ物価下落に向かっていませんか?むしろ、日銀政策決定会合まではインフレ予測がゼロに近づきつつあったのに、方向性がかわってしまったのでは?

→日米の実質金利が逆転して、円安に向かうのでしょうか?



米国の名目5年金利(国債)=0.79%
http://www.bloomberg.com/markets/rates-bonds/government-bonds/us/

米国の5年のインフレ予想=1.94% 
http://www.bloomberg.co.jp/apps/quote?T=jp09/quote.wm&ticker=USGGBE05:IND

米国の実質5年金利=名目5年金利―5年インフレ予想==0.79-1.94=-1.15%

→インフレ予想が2%近傍ですね。FRBをマーケットが信頼しているということなのでしょう。

日本の名目5年金利(国債)=0.30%
http://www.bloomberg.com/markets/rates-bonds/government-bonds/japan/

日本の5年のインフレ予想=-0.055%
http://www.bloomberg.com/quote/JYGGBE05:IND

日本の実質5年金利=名目5年金利―5年インフレ予想==0.30-(-0.055)=0.355%

→マーケットは日銀の物価安定の「目途」を「目標」とみていないのでは?

5年金利でみると、米国の実質金利は―1.15%、日本の実質金利は0.355%。日本の実質金利が高い。これが円高に対する影響は?


2012年2月16日01:44現在=1ドル=78.39円

2012年2月13日の中心相場=1ドル=77.63円
2012年2月14日の中心相場=1ドル=77.90円
2012年2月15日の中心相場=1ドル=78.51円