結果的に3Daysは2Daysになったような感じではあるが、無人のスタジオライヴ的な配信も苦肉の策としても、あの台風では在来線も止まってしまうし、既にかなり風は強くなっていたし、中止した事でバンドは最善を尽くしたと思う。代替公演もあるような感じだし、メンバーさんは悔しかったとは思うが(SugizoさんはLUNA SEAの時も台風で順延してるし…。まぁ、あっちはそれだけじゃないけど。)、これだけは仕方がなかった。
…で、自分は丁度スケジュールの空いていた2日目のチケットを取ったのだが、2日目というと、92年の1月のTaijiさん脱退(とは知らされていなかったが。)の「破滅に向かって」の3Daysの2日目のToshIさんのセリフを思い出してしまっていた。「だいたい3日間あって、2日目に来るようなヤツはよっぽどのひねくれもんか、よっぽど、他の人より私はXを知っているとか…(中略)Xの事を、Xの事を…本当に愛してくれてるヤツらなら、今日は存分に楽しめるぜ!」といったかなりイレギュラーなセットリストを組んだ日だった。なんと、俺はその前日の1/5に行っており、しかもその動機が「1日目ならYoshikiは倒れないだろう。」というものだったのだから、Yoshikiさんをナメてましたね…。あのライヴを逃したのは、今でも唯一の後悔になっているのだが、そんな感じで、今日はイレギュラー選曲でくるのじゃないのか?と少し思っていたのだが…それはなかったが、別の意味で意外な事はあったのと、今という時のX JAPANを見ようと思った事は、予想以上のものが得られたばかりだけでなく…おそらく、これまで見たこのバンドのライヴで最高のものであったという事実を認識せざるを得ない事になったのであった…。まさにこの瞬間に…「瞬間の美学」あり!という感じで俺はこのライヴに出向いていたのだと、後になって思ってしまうほど、凄いライヴであった、と先に結論を書いてしまう。

16時開場だが、リハが押しているということで、16時45分ぐらいになり、開場、そして俺が入場出来たのが17時45分。これで元々の開演時間の18時に始まるとは到底思えない…まぁ、こんな事いうのもなんだけど、X JAPANのいつもの遅れるパターンでもあるが…10分越えたぐらいから"We're X"コールが起こる。各所に「X」の形にした赤いサイリウムが見える。そして、18時半ぐらいになると、会場の中央に吊られているPA卓と照明のシステムと思われる場所にオペレーターさん達が上がっていく。そして、40分、「開場、開演が遅れ、まことにご迷惑おかけしました。それではまもなく開演です。」とのアナウンス!こういうアナウンスも昔はなく、いつ始まるのかかなりドキドキしたものだが、45分に暗転、新作に収録されるであろう"Miracle"がSEでかかる。照明が紫から青へと変わる。スクリーンに世界でのギグの風景が映し出される。そして、ドラムの上にYoshiki御大が出現!大歓声が起こる。「X JAPAN(JAPAN)(JAPAN)…。」とディレイしていく女性の声…聴き慣れたキーボードのフレーズが流れ、爆音とともに"Rusty Nail"が始まる。周りにいたオーディエンスはほとんどいなくなって、前へと駆け出していく。スタンディングならではの光景である。Sugizoさんは黒のレスポールでワウを使ったソロ。基本的にはhideさんのラインを追っているが、やはり、Sugizo節ではある。ラストの「貴方を忘れられなくて」の部分はオーディエンスに振るToshIさん。
2曲目はピアノのイントロから"Jade"。英詞だが、最初はスクリーンに歌詞を写し出し、サビをオーディエンスに歌わせる。その間にドラムに移るYoshikiさん。パイロがバンバン使われる。ザクザクとしたリフが特徴的だが、これがあのXなのか?自分の中のXのイメージは今でも荒々しく、丁寧な演奏よりもパワーを前に出しているという感じであり、こんなに演奏クオリティが高いという感じではなかった…それでいて、今は音のパワーもあの頃とは違った形でガッチリと出ていて、より太くなっている。昔の方が良かった?いや…昔の魅力とはまた違っていながら、恐るべき説得力のある音だ。そこには緊張感もたっぷりとある。若い頃には出せなかった巨大な音の威力がそこにあるのだ!ラスト、Sugizoさんのアーミングとバスドラのキックでエンディングとなった。
そして、次の"Beneath The Skin"。Sugizoさんのアルペジオから始まるナンバーだが、これは…かなりSugizoテイストが強い。正直にいうと、LUNA SEA的な部分はかなりある。が、ToshIさんのスタイルに合っているメロディだ。そしてそのヴォーカリゼーションは最高の透明感であり、過去の歌とはかなり違っている。どちらかというと、俺は今のToshIさんのヴォーカルの方が好きである。初期のハードコア的なガナった感じも好きではあったが、明らかに今の声はToshIさんの本来の声という気がする。リフはモダンなへヴィさがあり、ソロはSugizoさんの最近の速弾きが入っており、過去の様式美なツインのハーモニーのソロとは違っているが、それも今のX JAPANなのである。そう、今日のライヴを見て思うのは、Sugizoさんは、確かにX JAPANのギタリストであった。LUNA SEAで弾いている彼も同じ人物だが、このバンドにいる時は、X JAPANの音を確実に構成しているギタリストになっている。

ここでMCなのだが、なんと、YoshikiさんがいきなりMCを取る。「えええ?今日はソロじゃないじゃん…なんで?」という感じで、かなり驚いた。XはToshIさんという稀代のフロントマンが絶対的な存在ではなかったのか?「皆、紅に染まりに来たの?これからお前ら、紅に染めてやるぞ!!!」大歓声「…どう、ToshI?」というと、「これからお前ら、紅に染めてやるぞ!!!」とマネをするToshIさん。…なんだこのノリは…。(笑)「本格的なワンマンライヴはいつから俺達やってないんだっけ?」「2010年?」「あ、日産スタジアムか!そんなにやってないのか…。」(2011年はその代わり、大規模なワールドツアーもあった。)ここで神妙になって、「一番勝たなきゃいけないのは、自分自身だと思ってる。次の曲は、自殺しようとするところから始まるんだけど、最終的にはポジティヴにね、勝って行くっていう曲…Song Called"Hero"。」とやはり、Yoshikiさんがタイトルコールする。
ピアノのイントロから、英詞がまたスクリーンに映し出され、ToshIさんが歌う。"Standing in the ra~~~~~in"と伸ばしたところで、ドラムにYoshikiさん移動、メジャー・キーの良曲である。そこからSEが鳴り、ToshIさんとPataさん、そしてHeathさんで「DAHLIA」アルバムからインダストリアル系の"Drain"を演奏。ドラムのビートではなく、完全に打ち込みサウンドの中である。「DAHLIA」のツアーの時に聴いたかも知れないが…ちょっと昔の資料を見ないと分からない。(なんと言っても今回のライヴは23年ぶりに見るX JAPANなのである。)

スクリーンにサイケデリックな映像が映し出され、そこからSugizoさんのヴァイオリン・ソロ。続くのは、Xのバラードで最も好きな曲のヴァイオリンによる独奏であった…。"Unfinished"。インストだとしても、このメロディには打ち震える。色々な想いが交錯する…泣きそうになった。何故だろう、悲しい思い出があるわけではない…しかし、この曲には何かを洗い流してくれる安堵感と切なさの2つが同居している…。
さらにインタビュー映像。Yoshikiさん、そしてhideさんの…。「LUNATIC FEST.」の時と同じようにピアノとストリングス、そしてhideさんのヴォーカル音源で演奏される"Hurry Go Round"。「7人のX JAPAN」という形とYoshikiさんは言っているし、hideさんの曲が演奏されるのは、今後もあるだろう。俺も、亡くなったメンバーは永遠のメンバーだと思っている。ただ、X JAPANのような形で表現するバンドはあまりいないかもしれない…しかし、ファンの想いも含めて、hideさん、それにTaijiさんもいつもいるという風にYoshkiさんが言うのは、気持ちは分かる。もちろん、俺の中でも今のX JAPANがあるのは、30年ぐらい前にあの2人が加入した事がなければあり得ない事だと思っているし、いつでも俺の心の中にも響いてくる…。
ピアノから"Forever Love"。ところどころにウィスパーを入れて歌うToshIさん。97年のドームの「ラスト・ライヴ」の時、YoshikiさんもToshIさんも想像出来ない痛みがあっただろうとは思う。こんなライヴが出来る日が来るなんて、あの頃は絶対に思えなかった。Xは終わったと…完全に…LED ZEPPELINのように伝説になっていくのだろうと思っていた…だが、甦った後、今日のような過去を明らかに越えていく彼らを見る事になるとは…!そんなことを思っていると、また海外のニュースやライヴの映像が映し出される。そしてSEと共にドラムのライザーの上で祈るYoshikiさんの姿が。クラッシュを静かに鳴らし、ハットを細かく刻む。ドラム・ソロへと入っていく!重いリズムからスネアをフォルテッシモで連打し、ツーバスの連打へと。しかし、過去に見た観念的な何かを思わせるスタイルとはだいぶ違う。上モノのタムなどを巧みに入れ、少しスローなツーバスの連打も物凄く安定しており、音も凄く柔らかく且つ太い。手術後のドラミングは最初はハラハラしたけれど、逆に無理をしていないだけ、凄く安定していて、ドラミング自体は本来のYoshikiさんのスタイルと言えるのかもしれない。キャノン・タムを入れる箇所などもあり、かなりパーカッシヴなプレイでもある。一度止まり、オーディエンスは叫びと共にXのポーズを取る。シンバルとスネア同調でブラスト気味のオカズを入れると再びスネアの連打を入れてツーバス全開になる。それがリタルダンドしていき、SEも一緒にストップ。さらにスネア連打からツーバス全開の2ビートからタム絡みの激しいフィルとなり、爆音!今回は倒れるということはない。
ToshIさんのアカペラから"La Venus"。インテンポになり、バンド演奏に入り、パイプオルガン風の同期から、ピアノへと…。

「…手術した時は、こんなにドラム・ソロ叩けるとは思ってなかった…本当に本当にみんなのおかげでここまで来れた…感謝しています!」と再びYoshikiさんのMCだが、ほとんど声が涸れている。「Xっていう言葉には無限の可能性って意味があるんだよね。不可能なことなんてないってね、そう思ってつけた名前なんだ。」そして、ToshIさんと「ここから見える景色って海みたい?山みたい?」などと言って、次の曲の紹介へ。「次の曲はみんなも参加してもらうよ。Recしたヴァージョンにもみんなの声が入ってるけどね。…Song called"Kiss The Sky"。」これはピアノとヴォーカルのみで演奏され、「ウォーウォウォ…」のスキャット?の部分はオーディエンスが歌う。
続いてSEと星の映像から"I.V."。某知人がX JAPANが復活した時に凄く驚き、「名曲だ!」と言っていた(言っている)のだが、実際、この重いグルーヴにこれまでにないムーディな曲調、メロディアスではあるが、これまでのキャッチーさとは全く違うスタイルの楽曲で、自分も驚いた曲である。そして、確かに「ただでは起きない」と思わせるYoshikiさんの意地も感じた。ギター・ソロは逆に激しいのだが。これで本編は終わりかと思っていたら、なんとあのストリングスのSEが流れて来るではないか!それはそうだ!今回のライヴ・タイトルがああなのだから、この曲が来ないわけはない。SEに続くアルペジオはもちろん、後継者であるSugizoさんが弾く。「紅だ~~~!!」でインテンポになった瞬間、金銀のテープが舞い散る!この曲をX JAPANの演奏でしっかりと聴くのはいつ以来なのだろう?ともかく、Xのスピード・ナンバーの中ではそれほど速い方ではないのだが、このドラミングもかなりハードなものがある。そして、やはりこの曲で、俺にとっては音楽的にはやはりXは未だにパワー・メタル・バンドだと思ってしまった。今の楽曲はもちろん凄いし、ニュー・アルバムも期待しているのだが、スラッシュ/パワー・メタル時代の楽曲には特別な想いがある。これは俺の完全な好みの問題なので、その後を否定しているわけでもないし、特に再結成後の楽曲に関しては、「DAHLIA」の時代より完成度が凄く高く感じる事は事実である。ToshIさんが、「また会おうぜ!」と言って、ステージを去るバンド…本当に紅に染まったよ!!

アンコールは4~5分でX JAPANの中央のロゴが光り、さらに5分ぐらいでSEでFRANK MARINO & MAHOGANY RUSHの"World Anthem"の「BLUE BLOOD」のカヴァー・ヴァージョンがかかる。(フランク・マリノは今何をやっているのだろう。余談過ぎるが、昔はロビン・トロワー(昨年新作をリリース)、ウルリッヒ(現ウリ・ジョン)・ロートと並び3大ジミヘン・フォロワーとして君臨したギタリストだったのだが…。)そして、その中で例のダミ声のメンバー紹介があり、そこには、もちろん、Taijiさん、hideさんの名前も叫ばれる。アンコール1曲目はスタジオテイクのサビのToshIさんの声をサンプリングで流し、アクセントから、"I hear knock on the door..."と歌い出す。"Week End"!!これもおそらく、23年前に聴いたのが最後だ。一時期は最も好きだった曲である。サビのメロディはなぜか俺は、主旋律ではなく昔Taijiさんが取っていた(今はコーラスをやっていない?)ハモリのコーラスの方のメロを歌ってしまう。2回目のサビの「鏡を見つめながら~」の前でYoshikiさんは一気にピアノに走り、サビのバッキングのピアノを弾き、少しソロを弾いてバックのストリングスの同期の中、ドラムへと戻る。これは23年前のライヴから行われた離れ業であったが("Crusify My Love"のシングルのカップリングにそのライヴ・ヴァージョンが入っていた。)、今日の新曲のアレンジを見ていると、物凄い頻度でドラムとピアノを行き来していて、凄まじいパフォーマンスだ!

アンコールでもYoshikiさんがMC。「久しぶりのフルコンサート…皆元気?Xのコンサートは、実は何も計画してないんだよね。みんな紅に染まった?」呼応するオーディエンス。「これから俺達紅に染めてやるからな!!」とまたいきなり姫大将、気合い入れ…だが、ToshIさんが現れて、「しかし、初めて会った4歳の時からこんなに長くToshIとの付き合いが続くとは思ってなかったよな。」とYoshikiさんが座りながら言うと、座りながらすり寄って来るToshIさん。「そ、そんなに近づかなくても…!」うお~女性ファンの嬌声凄い。w 気を取り直して、「最初にSEでかけた"Miracle"…奇跡っていうのは、起こすものだと思っている。…今は7人のX JAPANって、旅立ってしまったTaijiやhideもやっぱり一緒にいると思っているんだけど…この幕張のライヴから、8人目のメンバーを入れようかな?」え?誰?となる俺を含むオーディエンス。「お前らだよ!」大きな歓声が上がる。「皆にね、感謝の気持ちを込めて、永遠の愛を…永遠の雨の愛を贈ります。」と言って、ピアノを弾き出すYoshikiさん。もちろん、終わらない永遠の雨…"Endless Rain"だ。音楽的な事を言うと、この曲が「BLUE BLOOD」のセカンド・シングルとしてリリースされ、あの有名なPVをTVで見た時は、かなり驚いた思い出がある。完全にピアノが主導する形のメジャー・バラードで(某アメリカのバンドのバラードに対抗して作ったと当時は言っていたが。)、それまでへヴィ・メタル・バンドとしてのXを追っていたつもりであったから、「こんな曲も演るのか?」と思ったのである。だが、もちろん、Yoshikiさんは「別にジャンルに拘ってはいない。」と最初から述べていたし、X流のロックをやっているだけ、と思っていたにちがいないし、この曲も今となっては時代を越えた名曲である。オーディエンスだけが歌う場面は先日の「LUNATIC FEST.」と同じようにあったが、25年以上前の「VIOLENCE IN JEALOUSY TOUR」の時のあの10分を越すような長さのものではない。

そして、短いヴァイオリン・ソロから、"Art Of Life"のピアノのパートを演奏し、ラストのカオティックなパートを終えると、短いフィルから「"Silent Jealousy"!」とToshIさんがコールしてメイン・リフへ!この曲は、もう25年も聴いてない。そう、あの"Art Of Life"をフルで初めてやった93年の12/30のトップで聴いて以来だ。解散する前のXの最高傑作はやはりこの曲だろうと思う。テンポ的には180を少し超える感じのスピード・ナンバーでメチャ速の曲ではないが、このメロディにはこのテンポという感じである。ギター・ソロの辺りで少しテンポが上がったが、ノリ的にはその方が良い感じであった。Sugizoさんのライトハンドも初めて見るかもしれない。独特のタメがある感じだ。「まだ行けるか?紅に染まったか?行くぞ!!!"We're X"!!」リフはその間も鳴っている…"Born To Be Free"!アンコールでは初の再結成後の曲である。パイロもバンバン上がっている。ここでも途中からピアノへ移り、ラストのアドリブでカオティックになり、バンド演奏に戻る!そしてエンディングからキックの連打…そのまま、彼らのテーマ曲のリフが奏でられる!"X"!!ソロ後のサビの後のサスティーンから、"Psychedelic Violence & Crime Of Visual Shock, We're, We're..."から続くライヴ・ヴァージョンでの長い掛け合いのパートでは、Heathさんも激しく煽る。スクリーンにはhideさん、Taijiさんの名前も…。そして、いつの間にかCO2のボンベを持つスタッフと共にメッセのフロアの通路に降りて来ているYoshikiさん!「お!これは来るか!」とフロアを囲っている柵で待っていると、おおおおお!やってきた御大!!CO2放出しつつ!!いきなり柵の方へ「Yoshiki~~!」と他のオーディエンスも詰めかけてもみくちゃに!しかし、筋肉隆々の姿はやはり素晴らしくカッコ良い。「こんなもんか?こんなんじゃhideの兄貴に届かねぇぞ!」とSugizoさんも煽りまくる。ステージに戻ったYoshikiさんは銅鑼を鳴らし、ピアノの上に寝そべって叫ぶ。ToshIさんが"We're"から、"You're"へ変え、ラストに「We're X!!!!」と叫んで転調、hideさんの映像が「飛べ~~~、飛べ飛べ飛べ飛べ…!!!!」と…嗚呼、確かに7人のX JAPANだ……スネアの連打からラストのサビとハモリへ!「よくやった!」というセリフもいつ以来に聞いただろう?正に青春時代が甦るナンバーでもあるが、やはり、この曲でしか終われないだろう…。

SEが"Say Anything"になり、記念撮影。そして、カーテンコール。80年代の頃のようなソロは短めで、楽曲中心のセットリストも含めて、ともかく完全に圧倒された。明らかに先述したように過去最高のライヴであった。

http://natalie.mu/music/gallery/news/301790/1018924

「今日は皆、遅くまでどうもありがとう。これからも皆と一緒に頑張っていくから!」とYoshikiさん。そして「"We're"!」の掛け合いをして去っていく…。そうなのだ。やはり、俺の場合は、スラッシュ・メタルを聴き始めた時から、このバンドを聴き始めたが、ずっと、Xは、X JAPANは俺と一緒にある…本当に、凄く辛い時も彼らの曲を聴いていたし、解散後はかなり離れてはいたものの、このバンドとの出会いは誰にとってもずっと共にあるものなのだ。いつもどのライヴにも行くというコアなファンの人でなくても、明らかに「運命共同体」となってしまうようだ。どんなに離れていても。それぞれの人生、それぞれの運命が未知の可能性=Xとして繋がった場が彼らのライヴなのかもしれない…。
最初は、スラッシュ・メタルの一つのバンドとして出会い、その後、「BLUE BLOOD」という「メジャーを変える」と宣言したアルバムと共に記録を次々と変えていった。その過去の功績は偉大なものだが、それと同時に、凄く影を持ったバンドだとも思っていた。「破滅に向かって」…というスローガンを含めて。映画「WE ARE X」は見ていないのだが、俺はずっと彼らの歴史を見て来たし、本当に30年前から、いやそのずっと前から何かと闘っていた…。しかし、まだまだ闘いは続くが、今のX JAPANにあるエネルギーは過去のものとは明らかに違う。"Miracle"…奇跡を起こすために、新たなる前進を始めたX JAPANは「影」よりも今は「光」を纏っていると思う…!

X JAPAN@幕張メッセ 国際展示場1~3番ホール 9/29
SET LIST:
1. SE:Miracle~Rusty Nail
2. Jade
3. Beneath The Skin
4. Hero
5. Drain
6. Violin Solo
7. Unfinished(Sugizoバイオリン独奏)
8. (映像)~Hurry Go Round(with:hideのヴォーカル音源)
9. Forever Love
10.(映像)~Drum Solo
11.La Venus
12.Kiss The Sky
13.SE~I.V.
14.紅
-Encore-
1. SE:Prologue~(World Anthem)(FRANK MARINO & MAHOGANY RUSHのカヴァー)~Week End
2. Endless Rain
3. Violin solo~Art Of Life(Piano Partのみ)
4. Silent Jealousy
5. Born To Be Free
6. X
7. (Closing SE:Say Anything~Forever Love(Acoustic Version))

 

 

 

(ちなみに、いつも通り、これはライヴ中に(ノリながら)メモを取ってるので、MCは正確ではないです。m(_ _)m)