「バクテリオシン」乳酸菌発酵物質の重要な成分 | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

微生物は菌自体の作用よりも菌が造る物質に様々な働きがあります。

腸管出血性大腸菌O-157の毒性も、菌自体には毒性はありません。

毒素は菌が造る物質です。

乳酸菌、酵母菌、ビフィズス菌の効果も菌自体では無く、菌が発酵して造る発酵物質なのです。

という事は、お腹に棲んでいる乳酸菌を発酵させる事や、発酵食品を摂取する事により、様々な健康効果があります。

乳酸菌は発酵して乳酸などの有機酸を作ります。有機酸は便を酸性にして腐敗菌の増殖を抑制します。

その他、アミノ酸、ビタミンなどの栄養素も作ります。

微生物の発酵物質の中で、研究されて解明されてきた成分で「バクテリオシン」という物質があります。

主な働きは、同種の菌の発酵を助けて、他種の菌は菌膜を破壊して抑制する物質です。

乳酸菌や麹菌など菌種によってですが、バクテリオシンはO-157や黄色ブドウ球菌などを抑制する働きもあります。

38年ほど前の研究ですが、菌を培養するシャーレの中に、乳酸菌生産物質を添加したものと、添加しない物で実験したデータがあります。

緑膿菌、チフス菌、赤痢菌、大腸菌、乳酸菌の5種類の菌で実験しました。

乳酸菌はシャーレ一杯に増殖しましたが、他の4種類の病原菌などは、11㎜~22㎜の枠内に封じ込められてそれ以上増殖しませんでした。

これは、乳酸菌発酵物質が阻止体を形成して、多種の菌を抑制したからです。

その阻止体がバクテリオシンだと思われます。

O-157などに汚染された、同じ食品を食べて発症する人と発症しない人がいます。

善玉菌優勢で腸内フローラが発酵型であれば、大腸菌は毒素を作りません。

感染症の予防は腸内フローラを発酵型にする食養生が原点です。

これから益々暑くなる「夏バテ予防」にも有効ですし、アンチエイジングや生活習慣病の予防にも有効です。

年と共に高脂肪、高蛋白食(腐敗菌の増殖の餌)は控えて和食中心にする事、日本古来の発酵食品を種類多く食べる事。小腸の善玉菌の餌になる米を食べる事。高温調理をしない事などが重要です。

食べる量は、食欲や空腹感、ご自身の体調、体重、運動量などを考えて増減してください。

ちょっと体調がすぐれない方などには乳酸菌発酵物質配合のビオネフレッシュもお勧めです。

様々なサプリが販売されていますが優先順位は、食べ物の受け入れ態勢、食べたものが不敗せずに消化吸収できる腸内環境を作る事、不足する栄養素を補う事、乳酸菌が造れない物は食べる事が大事です。

乳酸菌はアミノ酸やビタミンは作れます。

造れないのは餌になるお米、ミネラル、食物繊維は作れません。

サプリは乳酸菌発酵物質、ミネラル食品、オリゴ糖や食物繊維などがお勧めですね。

ビートオリゴは阪大病院内薬店にも置いていますし、乳酸菌生産物質ビオネは医療機関でのお取り扱いも多数ございます。

アトピーの治療では、産婦人科、皮膚科、小児科「谷口医院ビオネ」検索してください。

ビオネフレッシュの原料は、16種類の乳酸菌と酵母菌の発酵物質「乳酸菌生産物質」と「ビートオリゴ」です。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190626_Dr_K_Egao.mp3