体調を崩しやすい梅雨の時期、健康管理法は? | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

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毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

湿度が高く蒸し暑い梅雨の時期、ストレスを感じて体調を崩しやすい季節です。

晴れても蒸し暑い日もあれば、雨で肌寒い日もあります。

気圧が下がると血液循環が悪くなり、特に低血圧や低体温の方は影響を受けやすいです。

疲労感、だるさ、頭痛、めまい、食欲不振、吐き気や肩こり、腰痛も悪化します。

症状が出たら体を休める事しかありませんが、症状が出るまでに気を付ける事があります。

・体を冷やさない事

エアコンを使用しなくても肌寒い日は体が冷えます。

特に足が冷えるとお腹も冷えて体調不良の原因にもなります。

冷える前にソックスなどで保温してください。冷たい物も控える事。

血液循環を促進するために、天気なら散歩、雨天なら自宅でストレッチやスクワットなど軽い運動や入浴で体を温めてください。

・梅雨時期の食養生

夏風邪の原因を中医学では暑湿感冒といいます。

中医学では冬の風邪と夏の風邪、使用する方剤(薬)も違います。

冬は銀翹散(ギンギョウサン)など、夏は新加香薷飲(シンカコウジュイン)

夏は胃腸の働きが悪いので、温かい消化の良い物を食べる事が大事です。

炒め物、揚げ物、焼肉は控えて煮物、焚き物、蒸し物、鍋物もお勧めですよ。

疲労回復にはビタミンB1,豚肉やレバーのも多いですが、サバ、納豆、キムチにも含まれています。

一番お勧めはニンニク。植物のビタミンB1は水溶性で、体内に留保する時間が短いです。(水溶性ビタミンは尿から排泄されてしまいます)

ニンニクのビタミンB1は脂溶性です。

油に溶けるビタミンで、体内に留保する時間が長く、持続性があります。

その他ニンニクには肝機能の働きを助けるメチオニンやホモシステイン、筋肉運動のエネルギーを高めるクレアチニン、免疫を高めるS-S結合(硫黄と硫黄が直接繋がった構造)があります。

但、臭いの成分は、ニンニク成分が分解した有害成分です。ニンニク畑は臭くありません。

刻んだ瞬間、分解酵素の働きで臭いの成分が発生します。

この分解酵素を失くしたのが、黒焼きや漬物などです。

お勧めは味噌漬け、醤油漬け、酢漬けなど、匂わない食品を食べてください。

毎日23欠片ぐらいで良いです。

その他、ビタミンCやA、B群、ポリフェノールの多い緑黄色野菜、ブロッコリー、アスパラガス、青梗菜(チンゲンサイ)、シソ、ナス、トマト、イチゴなども良いですね。

胃腸の働きにはキャベツの味噌汁、発酵食品がお勧めです。

梅干、納豆、糠漬けなど各種漬物類、酢の物など毎日召し上がってください。

お酢の刺激が嫌いな人は、お酢を鍋で加熱すると円やかになります。子供さんには、フラクトオリゴ糖シロップで甘みを付けると喜んで食べる様になります。

特に酢が嫌いな子には、加熱した酢を薄めて甘みを付けてあげると、食べられるようになります。

大人でも嫌いな人はお試しください。

最近は漬物、酢の物は全く食べないご家庭も増えています。

乳酸菌発酵物質は健康維持に必要な様々な働きがあるので、日本古来の発酵食品を見直して下さい。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190619_Dr_K_Egao.mp3