食中毒の予防と食品の管理 | 腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

腸内フローラ健康法「ドクトルかっちゃん笑顔で元気」ラジオ大阪放送記事

毎週水曜日 17時45分ラジオ大阪1314OBC
ドクトルかっちゃん笑顔で元気・医療健康情報番組

今年も蒸し暑い季節に突入です。

高温多湿で体調を壊しやすい時期ですね。

天気が悪い日は気圧が下がって、血液循環も悪くなります。

冷たい物は控えて温かい物の飲食が良いです。

湿度が高い日が続くと、畳やカーペットにはカビが増え、カビをエサにダニが増えます。

この時期はエアコンを使って、密閉状態の家も多く見られます。

天気の良い日は、窓を開けて空気の入れ換えをして下さい。

特に湿度が上がると雑菌も増えて食中毒の原因にもなります。

調理器具や食品の管理も大事です。

まな板などの調理器具は熱湯で洗うこと、スチーム洗浄機があれば便利ですね。

カレーやシチューなどの食品の管理は、冷凍が一番ですが、お茶などは70度以上の熱いうちに密閉容器に入れると常温で長期保存が可能です。(フタの白いペットボトルは耐熱性)

生鮮食品は加熱調理をする事。

食中毒を起こす菌

「サルモネラ菌」乾燥に強く熱に弱い。卵、半熟オムレツ、魚、肉のたたき、生レバー

食後6~48時間で発症します。吐き気、腹痛、下痢、発熱、頭痛

「黄色ブドウ球菌」皮膚、鼻の中にいる菌で、調理前に傷やニキビを触らない事。

おにぎり、弁当、巻き寿司、サンドイッチなど。

毒性が強く、加熱しても毒素は分解しません。

食後30分~6時間で吐き気、腹痛

「カンピロバクター」乾燥に強く、加熱すれば死滅する。

潜伏期間が長く、食後2~7日で下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛。

鶏肉、野菜、湧き水、ペット

「腸管出血性大腸菌」O157O111、加熱で殺菌できる。肉、生野菜、井戸水

食後12~60時間で激しい腹痛、下痢、下血

E型肝炎ウイルス」加熱で防げる。

加熱不足の豚肉、レバーなどの内臓。感染~6週間でだるさや黄疸

「ノロウイルス」加熱殺菌で防げる。牡蛎などの2枚貝や患者の吐瀉物など。

食後1~2日で吐き気、下痢、腹痛

多くの細菌やウイルスは十分な加熱で予防できます。

ただ、芽胞を作るウエルシュ菌やセレウス菌は高温にも耐えますので、付着した食品は調理後の食品管理(冷凍)が大事です。

食中毒も同じ物をたべて、発症する人と発症しない人がいます。

違いは腸内フローラと腸管免疫です。腸内フローラを発酵型にしておくこと、日々の食養生が大事です。

基本は和食で発酵食品を種類多く食べる事。

小腸の乳酸菌や大腸の善玉菌(ビフィズス菌、酪酸菌)を増やすオリゴ糖や食物繊維の摂取。

乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌が発酵すると、乳酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸を作り、腸内を酸性にしてお腹を守ってくれます。

便の色(ビリルビン)で発酵型、腐敗型を確認する(発酵=酸性⇒黄色、腐敗=アルカリ性⇒黒)

その他予防には乳酸菌生産物質やオリゴ糖、梅干、酪酸菌を含有する糠漬けなどの摂取などもお勧めです。

ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」

井草克一&仲みゆき                                         

放送音声http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC190612_Dr_K_Egao.mp3