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カワウソ 日本への密輸急増
ペットブームが違法取引を誘発か
カワウソを飼うには国内で繁殖されたものや輸出許可書を得て輸入されたものに限られる。
が・・・カワウソに詳しくなくとも、自宅で飼うような動物でないことなど分かるのではないでしょうか。
専門家でもなければ、水族館や動物園のような適切な環境施設もない。海外の広い敷地の部屋も庭も広い一軒家とも違う。テレビで見かけるような海外の飼い主さんのように大きなプールがあるような自宅じゃないでしょう。
少なくとも日本の社会、一般的な人間の暮らすスペースでは、水陸を自由に活動とするカワウソには可哀想だという思いに至るものではないのでしょうか。
ペットとの暮らしを大切にする身としては、本当に嫌なニュースです。
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可愛い!>流行り!
流行り!>可愛い!
可愛い!>飼いたい!
流行り!>飼いたい!
これが動機で次から次へ人気と言われる話題の動物を買っているのなら、ブームどころか言葉は悪いけれど、大真面目に言って馬鹿の最先端ですよ。
少し前になりますが、ウサギでさえも近くの病院には専門医がいないことで診察や治療に限界があり、動かなくなり痛みや苦しみに静かに耐えるウサギを連れ帰るほかなく、看取るしか出来なかったと泣かれていた飼い主さんがいました。そもそもカワウソは野生動物で動物園や水族館で飼育される動物ですよね。犬や猫でもないのですから、近くの動物病院には専門の獣医師さんがいるものなのでしょうか。
● ペットに向いていない
「カワウソは野生動物ですから、ペットとして飼う想定がされていません。動物園や水族館では繁殖技術、飼育技術のマニュアルがある程度確立されていますが、一般の方が飼うためのマニュアルは基本的にない。よほど経済的に豊かであれば、水族館のような立派なケージや水場を設置して飼育することはできるとは思いますが、それなりの知識と技術が必要です」と多くの専門家の考え。
● 絶滅の危機と犯罪の助長
ペット人気の高まりの裏で深刻な問題が起きている。東南アジアからの日本へ密輸が後をたたないそうです。
現在、日本国内ではペットのために繁殖されたカワウソが販売されているが、闇市があるとも言われています。ペット人気が高まり需要と供給のバランスが崩れると(カワウソに限らず)密輸や違法な捕獲を招いてしまうのです。
カワウソは世界に現存する13種(一説では12種)のうち、その大半が絶滅の危機に近づいているという事実がある。水族館などで数多く飼育されたり、ペットとなっている東南アジア原産のコツメカワウソは、国際自然保護連合(IUCN)が作成するレッドリストで「絶滅危惧II類」(絶滅の危機が増大している種)に分類されている。ワシントン条約では附属書IIに分類され、商用目的の取引は可能だが、輸出には政府発行の許可証が必要となる。
8月に長崎・対馬でカワウソが撮影され、絶滅したはずのニホンカワウソかとニュースになったことで、カワウソの絶滅について知った人も多いはず。
URL: youtu.be
● ブームの不幸な末路
そして、ブームになれば心配なことができます。それは、故意でなくとも逃してしまったり、育てられなくなったという身勝手な理由をつけて、新しい飼い主を探したり、もっと問題なのは『遺棄』されること。
それぞれの勝手な事情があるのでしょうが、過酷な環境に遺棄するという行為は犯罪です。
犯罪をおかし、ペットであった動物たちに生死の危険を与え、野生として生きる在来種の犠牲、地域や環境の問題をおこす『遺棄』だけは絶対にしないでください。
アライグマが流行り捨てられ繁殖
ハリネズミが流行り捨てられ繁殖
欲しがって購入した人たち責任です。
生きてるだけなのに、食べ物を食べれば害獣と呼ばれ、自然環境や在来種を脅かす存在となり防除として駆除される。
これ全部、可愛いからと欲しがって買って棄てた人たちが、他人や他の生き物や日本に迷惑をかけてるのです。
大袈裟なんかじゃなく『大問題』なんですよ。
対策を薨じるなら、
駆除とするなら、
解決策を考えるならば、
購入し飼育する
こっち(飼う人間)でしょう。
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カワウソについて特に詳しいわけでもないので少し調べてみました。そんななかで下の記事を目にしました。
この記事を読んでみると、その内容から安易に飼育に手を出してしまう人たちがいるであろうし、飼いたい!から飼うことに発展してしまうのではないかなぁと、個人的には危険性もあるように感じました。
カワウソはペットとして飼える?
値段から飼い方まで徹底解説
絶滅危惧種の個体数の保護育成の場合や、専門施設による一時的な保護が必要な場合の対応は別として、野生動物は、人間と動物の生息地を分け、存在を知りながらも距離を置いて暮らすことが互いにとっての共生ということになるのだと思ったりするんです。
可愛い、けれども彼らは人に飼われて生きる動物ではないし、まして、人間に捕らえられ密輸輸入されたり、人気があるからと繁殖までしてペットにすることは、とてもワガママな行為であるんじゃないかと思うんです。
犬や猫にはじまり、どれだけの動物たちを人間の欲望の犠牲とするのか。
捨てられたり、持ち込まれたり、迷子になって収容される犬たちの様子をみてみるとわかると思うんです。
ぼろぼろに傷ついた犬たち
昔と違うのがハッキリと分かるのは、ブームとなった小型犬だったり、人気の大型犬たちもいる。
もっと不思議なのは、このような犬たちの飼い主が見つからない事です。
似ている犬の多い雑種で見分けがつきにくいわけじゃないのに。
近隣の人たちなら知ってるはず。
付近の動物病院なら知ってるはず。
見たこともあるはずなのにと……
欲しがって購入した人たちです。
動物の遺棄は犯罪であるように、犯罪者は動物好きの飼い主なんです。
だから、所有者の明示も示さない飼い主さんのことを信頼などできないし、動物好き、ペットを愛しているなんて思えないんです。
犬や猫たちが置かれてる現状を知れば、ブームであろうが可愛いであろうが、飼うことが適切な判断だとは思えないんです。
ブームだからといって安易にペットを購入される人もいれば、もちろんカワウソを愛し、カワウソとの暮らしを大切に飼育されてる飼い主さんもおられると思います。なので、誤解を招くような言い方があるのであれば申し訳ありません。その方々を批判するつもりのブログではないのです。
・野生動物をペットにして飼うこと
・ペットを飼うこと
これらについての私なりに思うことを考えてのことなのです。
このままでは、日本にあるべき自然環境を破壊して、在来種を絶滅させ、海外の動物までを日本人が絶滅させてしまいます。大きな責任があることだと考えています。
● 野生化したペット
外来種ハリネズミが日本で野生化
外来種が日本で繁殖し、生態系に影響を与える可能性が出る。これは、あちこちで言われることなのでご理解ある皆さんのいますよね。川や池にも看板を見かけたりしますよね。
アライグマを始め、最近では非常に残念ながら、ハリネズミが野生化しているというものも目にしますよね。
静岡、神奈川では既に『アムールハリネズミ』が環境に適応し繁殖している事が確認されてます。他県でもハリネズミの目撃情報があるようです。
事の発端は、なかには不適切な飼育や環境から逃してしまったのかもしれませんが、飼い主が飼育を持て余し自然に遺棄した個体がその土地の気候や気温に適応し、そのまま繁殖して定着してしまったという事なのです。
日本に住む在来生物への捕食が見受けられるため、日本の自然生態系に大きな影響を与えるでしょう。これによる既存の自然生態系への悪影響を与えることになります。
主に昆虫類を捕食、カタツムリなどの貝類、両生類や爬虫類、鳥類の卵などを食べると思われ、小動物や鳥類の卵などは捕食により影響を受ける可能性が高い事が問題視されています。
特定外来種として指定されると、輸入はもちろん飼育が出来なくなります。
元々は特定外来種ではなかった『アムールハリネズミ』が特定外来種として指定。鳥獣保護法により、野生のハリネズミを許可無く捕獲すると罰せられます。捕獲や飼育、譲渡や引き渡しも禁止です。これを違反すると、懲役3年以下、もしくは300万円以下の罰金となります。
現在ペットとして飼育されている『ヨツユビハリネズミ』を自然に遺棄してしまう人が1人でもいれば、ハリネズミが繁殖し、既存の生態系に影響を与える可能性が出ると、特定外来種に指定され飼育が出来なくなります。
当然、犬や猫などのペットと違い、これらの指定動物は譲渡はされません。
● 特定外来種
環境省では、日本の生態系等に被害を及ぼす又は及ぼすおそれのある外来種について、規制や防除、理解促進等に取り組んでいます。
- 罰則について
特定外来生物は、たとえば野外に放たれて定着してしまった場合、人間の生命・身体、農林水産業、生態系に対してとても大きな影響を与えることが考えられます。
場合によっては取り返しのつかないような事態を引き起こすこともあると考えますので、違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。以下のリンク先ではその一部を紹介しています。
- 外来生物法:どんな法律なの?
この法律の目的は、特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することです。
そのために、問題を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行うこととしています。
- 地方環境事務所等一覧
具体的な手続きや野外で見つけた外来生物等に係る問い合わせも各事務所までお願いいたします。
- しってるかな?外来生物
外来生物を知ることから考えることを子どもたち向けに作成されたページ
- 生態系被害防止外来種ピックアップ
- 特定外来生物等一覧
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恥ずかしながら、大好きな動物のことなのに、はじめて、多くの時間をかけて外来種について調べてみました。
動物にはじまり見分けがつかない自然界に存在する植物まで……
世界に点在する多くの動物や植物が日本に存在して、目にしないだけで意識しないだけで、こんなにも身近な存在だなんて。正直、複雑な気持ちです。
いるはずがない、
あるはずがない、
そんな動物や植物が日本にいるのは、無責任な感覚を口にするなら嬉しいような気持ちもするけれど、今回いろんな方のブログやニュースの記事などを読み知った上で、環境省のリストを見たときに思ったのは、紛れもなく深い悲しさでした。
悲しいんです。こんなにも多くの動物が人間の勝手で持ち込まれて、幸せに暮らすどころか、人間以外の野生動物や植物に迷惑をかけていることも、こんなふうに、こんなにも多くの動物たちが外来種のレッテルを貼られ犠牲となっていること。密輸入の被害者となってること。絶滅の危機にあること。
子どもの頃
夏祭りで「金魚すくい」をしたいと言ったときの事を思い出しました。
生き物だよ、面白そうだからって遊ぶのは良くない、良く知りもしないのに金魚なんて育てられるのかと何度も「ダメだ」と言われて泣いたことを思い出しました。その後、金魚の本を買ってもらい、金魚のことを勉強して準備をして、育てられそうな金魚を買ってもらい飼育をさせてもらいました。あの時、親が教えてくれた事を今また大切さを感じることができました。
このブログを読んでくださる皆さんが、どう感じて、どう考えられるのか、それはそれぞれであるけれど、少なくとも私は私で感じたこと、考えるキッカケになれたことに向き合ってブログにしました。
どんな動物も買う前に、飼う前に何度でも考えてほしいです。そして、野生動物の暮らしや生態を知って、自然から切り離された野生動物がペットとなること、野生動物が脅かされている現実を知って良く考えてほしい。
最後に・・・
地震がいつどこで起こるか分からない危機感を持つ今、他人事ではなく、今のうちにカちワウソと避難することも考えられているのでしょうか。
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動物病院や保健所などに相談に行ったり、購入前ならばペットショップで相談したり、万が一のその時にも備えてペットと寄り添い暮らす素晴らしい日常を過ごしてほしいと願っています。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP
鍵条漆@こつめってぃラバマス・ぬいぐるみ稼働中♪@kagijouurushi
「カワウソ」をペットには絶対できない(石田雅彦) - Y!ニュース https://t.co/dU3rztQ1jh
2018年07月03日 23:20
先日、タイの空港で日本人の女子大学生がカワウソ10匹を日本に密輸しようとして発覚し、タイ当局に逮捕された。
この女子大学生の密輸未遂は組織的な背景も疑われるが、1万バーツ(約3万4000円)でカワウソ10匹を購入したらしい。
カワウソを密輸しようとしたケースは最近になって急増している。2017年2月にはカワウソ12匹、野生のフクロウなど8羽をタイから国外へ密輸しようとした男が逮捕され、6月にはカワウソ12匹をタイから密輸しようとした男が逮捕されている。こうした事件の背景には日本国内の「カワウソ人気」がある。ペットとして流通する場合、高値で取引されるのだ。
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◆ まえだ動物病院
愛知県稲沢市松下2丁目9-12
TEL:0587-24-3380
こちらの病院では、コツメカワウソ2匹を病院前の施設内で飼育、展示されてるそうです。このカワウソ達は性周期を調べる目的で飼育しておられ、定期的に糞や尿を採取して、岐阜大学と協力し、性ホルモンの変動を調査されてるそうですので、愛知県のカワウソを飼われてる飼い主さんなら、こちらの獣医師さんのおられる病院に通われると、カワウソのことを知り学びながら健康管理ができるかもしれないですね。
◆ カワウソ基金
対馬でカワウソが発見されました。その後の調査では、残念ながらユーラシアカワウソのDNAが確認されているそうです。「カワウソ基金」を立ち上げ、カワウソ保護活動をされています。