多くの中小企業経営者の方は、自律的な行動をする
従業員を育てたいと考えていると思いますが、それは
なかなか難しいようです。しかし、そのような従業員の
方が育たない原因が決して不明であるというわけでは
ないと私は考えています。そのひとつとして、遂行
責任について挙げたいと思います。
遂行責任に関しては理解は容易であると思います。
決められたことを遂行する責任です。ところが、中小
企業では、従業員の方が遂行すべきことを明確にして
いないことが多いようです。むしろ、「●月●日までに、
●●を●●販売しろ」というような、結果責任だけは
明確にしていることは多いようです。
このような結果責任を明確にすることは問題はない
のですが、その一方で、その求められる結果は達成
できるものであるということも明確にされなければ
なりません。これを言いかえれば、その結果責任を
課すことが妥当である説明責任も果たされなければ
ならないということです。そして、この説明をする中で、
その結果責任を負わされる部下がどのような行動を
とらなければならないかという遂行責任も明確になり
ます。
例えば、「部下Aの担当エリアには、見込み客が
1,000人いる。そして、アプローチに対する成約
率は20%である。したがって、200人の人から
契約を取る結果責任がある」と伝えることが必要だ
ということです。こうすることで、部下Aは、担当
エリアで1,000人の見込み客と接触するという
遂行責任も負うことになります。
実際にはこのような単純な指示をすることは少ないと
思いますが、単に「200件の契約をとれ」とだけ
指示されると、部下は成り行きでしか行動しません。
しかし、結果責任に結びついた遂行責任も明確に
なると、それに基づいた自律的な行動をするように
なるでしょう。
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