9/30の日曜は、前日に見たX JAPANも台風により急遽ライヴ中止になり、他の色々なライヴが中止になったが、この柏のONE-TRICK PONY先輩のライヴは時間を短くしながらも敢行!電車の問題や、いろいろな事があるので、「無理はしないで、途中退場の際はステージに挨拶でもしてお帰りになって下さい。」という事で、ライヴ自体も15時に始めて21時までたっぷりやるはずだったが、曲をそれぞれの出演者にカットしてもらって、19時には終わりにするという形にしたのであった。まさか、30周年のこのライヴに台風の直撃とは…。

まずは、ONE-TRICK PONY(ワントリ)のお2人が出て、オープニングで、"ピンク色のワニの背にのって"をMewさんのピアニカありで演奏。中間のフレーズはアドリブあり。

そして、次に「かなりやとうばん」というユニット。
男女のデュオで、基本的にはいつもはカヴァーをやっているという話だったが、今日は4曲中2曲はオリジナルで、ギターとブルースハープでの"春巻きの歌"(曲名記述不明)、それにレインスティックとギターで"マッコウクジラ"という曲を演奏した。
カヴァーは井上陽水の"夢の中へ"と、なんとワントリさんの"「恋するうさぎ」" 。後者ではオカリナも登場。

http://wildrose21.com/kanariya/index.html

そして、ここで大物ゲスト。BONZの山本圭右さんと山本耕右さん、それにいつもはドラムの小板橋博司さんがギター、それに村田和人さんの息子さんの村田彼方さんがカホンという編成でKⓇというユニット。(ちなみにBONZドラムの向山テツさんはX JAPANのPataさんのRa:INの前ドラマーであり、今のRa:INのドラマーは、今LOUDNESSでサポートで叩いている西田さん…金土のライヴとの接点がこんなところにも!)
1~2曲目で初めてエレクトリックによるギター・ソロが入る。特に2曲目は亡くなった村田和人さんの曲と紹介された。小板橋さんと山本圭右さんは、村田さんのツアー・メンバーであった。特に圭右さんは村田さんの片腕的な存在であったのである…。3曲目で最後というと、「え~?」「お!ナイスリアクション!」と返す。(笑)耕右さんがリード・ヴォーカルで、かなりエレクトリック・ギターもカホンもラウドに鳴らしていた。
で、ここ(4曲目)からはワントリの曲をKⓇとWUUのオーナーの阿部さんのドラムと共に演奏。まずは、2003年に出したファースト・アルバム(もうそろそろセカンドを!w)から"つぼみ"。この曲は、思い出が色々ある。しかし、ビートありでベースラインが入るといつもとは雰囲気が全く違って来る。ロックな雰囲気が確実にある。次の"空色のライオン"は耕右さんのヴォーカル・マイクをアコーディオン用のマイクにして演奏。こちらもベースのグルーヴが凄い!ラストは、"初恋のメロディ"。GAROの故・マークさんがワントリさんに曲だけを提供したもので、歌詞はワントリオリジナルと言うもので、今回CD(ジャケがレトロな感じで凄く良い!)も買ったが、凄くキャッチーな曲である。

http://www.facebook.com/%E5%B0%8F%E6%9D%BF%E6%A9%8Bkoita%E5%8D%9A%E5%8F%B8-941272279281189/

次々と進行。次は子供ばんどのベーシストとして知られる湯川トーベンさんのソロ。実は、センチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫さんとの「とくべん」として出演するはずであったが、中野さんは、6月に蜘蛛膜下出血の緊急手術をし、今は少しずつ意識を取り戻しているという事であり、まだ完全回復には時間がかかる…1日も早くあの神がかったギター・プレイを見せてほしいと願うばかりだが…ともかく今日は湯川さんのソロである。
トーベンさん、AC/DCのTシャツというのがポイント。ワントリとの出会いの経緯を始めに話し、ワントリとトーベンさんで1曲。2曲目ではMewさんが鉄琴を叩く。途中、ふざけてZEPPELINの"Communication Breakdown"のリフを弾いて、さいもんさんがプラントのマネとかやっていたが、ラストはMewさんのピアニカも入れて演奏。3曲は短いが、これも、今日は仕方がない…。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~yukawahana/

そして、この俺が昔某バンドでワントリさんと対バンした時…(あれは94年の12月であったはず…もう24年も前!マジで若かったな!)その時が3人編成でのONE-TRICK PONYでの最後のステージであったのだが、その脱退した田中コータローさんと再び!!の演奏!涙チョチョ切れる!!現役でバンドマンをやっていた時代の思い出は、昨日のX JAPANも23年前以来とかだから、なにかこみ上げてくるものがある。
さいもんさんはコータローさんとの出会いを語る。そして、3人になったら「サントリ」(サントリー?)2人になったら「ニトリ」とかシャレを入れていたが…1曲目は93年に出した「アルバム」としてのデモ・テープから"風をつかまえて"。(なんと、かなり聴いていなかったので、名曲"白い翼"と間違えてしまっていた。う~ん、これはマズいだろ、俺。)さらにコータローさんリード・ヴォーカルで"MEMORIES ~想い出は捨てない~"。次もコータローさんがリード・ヴォーカルだが、これまたいつから聴いてないかと思うようなとても懐かしいナンバー!"卒業/あの頃"!!最初にエレクトリックでの短いソロがある。しかし、最初ちょっとヴォリュームが大きすぎて、中断し、もう一度トライ。歌詞の内容とメロディはとてもワントリのメンバーさんの若い頃の感じがする。ああいった曲はさすがに俺も今の年齢だと書けるか分からない…。ラストにほのぼのと、"イルカの海"。この曲は当時の荒川サウンドコンテストで準優勝した曲である。

ONE-TRICK PONY with 田中コータロー@柏WUU 9/30
SET LIST:
1. 風をつかまえて
2. MEMORIES ~想い出は捨てない~
3. 卒業/あの頃
4. イルカの海

次は、ビトウカズオさん。さいもんさんの若い頃からのご友人で岐阜在住の方。
ビトウさんとワントリさんで"東京"というマイナー・バラードでスタート。Mewさんはオカリナを吹く。2曲目は岐阜は良い温泉がいっぱいありますということで、"温泉へ行こう"という楽しい曲。こちらも2曲と短いのは残念ではあるが…。

そして、柏のアコーディオンの名手、岩城里江子さん。
"阿佐ヶ谷団地"というインスト曲を独奏し、それからワントリさんと共演だが、コーラスのメロディをいきなり覚えてもらって一緒に演奏(オーディエンスにもお覚えてもらう)という結構無茶振り…。しかし、最後には大合唱になっていた。岩城さんの明るいキャラとステージングで、凄く盛り上がった。

http://rakurie.wixsite.com/raku-house

トリ前は、木下ときわさんとアコギの新美博允さん。
最初は、新美さんのスパニッシュ風のギター・インストで「男はつらいよ」のテーマも入れての演奏。ヴォーカルの木下さんは、もともとボサノバなどを歌ってきたという方で、ギターのインストから"秋一景"という曲になると、確かにそういった雰囲気があった。さらに故・河島英五さんの86年の"時代おくれ"をカヴァー、ラストには元はブラジルの曲で新美さんが日本語の歌詞をつけたという"愛はここに"という曲を披露した。

http://tokiwakinoshita.com/

ラストはシメでワントリさんの2人。
Mewさんは、10年前の10/1に本八幡The 3rd Stageにて、乳癌になったと告白。そして、その後はさいもんさんがソロでソロもんとして活動していた時期もあったが、先日、お医者様から完治(寛解?)したという事を告げられたそうで、とても嬉しいニュースである。
今日はラストは2曲のみで、岩手の地名である和井内から付けた"WAI・NAI"と、「僕らの歌をこれからも愛して町内会」などとさいもんさんおどけて、"またあおうね"を演奏。Mewさんのジャンプでフィニッシュ!
終演は19時ちょうどぐらいであった。途中で帰った方も多かったが、それも仕方がなく、俺もすぐに帰途についた。

https://one-trick-pony-music.jimdo.com/