●ハミルトン・ボハノン78歳で死去
【Hamilton Bohannon Dies At 78】
訃報。
1970年代に「レッツ・スタート・ザ・ダンス」などシンプルなディスコ/ファンク曲で人気となったドラマー、プロデューサー、ハミルトン・ボハノンが2020年4月24日、生まれ故郷のジョージア州ニューマンで死去した。78歳。コロナとの関連など死因はまだ明らかにされていない。
Music legend Bohannon passes
By CLAY NEELY|Apr. 25, 2020 - 11:14 AM
https://times-herald.com/news/2020/04/music-legend-bohannon-passes
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評伝。
1942年3月7日、ジョージア州ニューマン生まれ。十代の頃テレビでディキシーランド・ジャズのザ・ボブキャッツを見て、そのドラマーにあこがれるようになった。高校卒業後、奨学金を得てクラーク大学に通い、その頃から地元のバンドに参加。地元のライヴハウス、ザ・ロイヤル・ピーコックのハウス・バンドのメンバーとなった。ただ昼間は学校で教師の仕事をやっていた。
このライヴハウスには多くの有名R&Bアーティストがやってきて、そうしたアーティストたちのバックをサポートした。バックをつけたアーティストにはジャッキー・ウィルソン、サム・クック、B.B.キング、ダイナ・ワシントン、ジェリー・バトラー、パティー・ラベル、グラディス・ナイトなどがいた。そんなうちにゴージャス・ジョージのバック・バンドの一員となり、ツアーにでたところ、そのときに若き無名のスティーヴィー・ワンダーと出会い、意気投合。スティーヴィーのバンドのドラマーになる。1964年頃だ。その頃はまだジョージア州に住んでいたが、スティーヴィーとの仕事が多くなったことからデトロイトに引っ越し、本拠をデトロイトに。当初はスティーヴィーの母の家に間借りしていたという。
左ボハノン、スティーヴィー
そこでモータウンの仕事を多数やるようになり、モータウンのスタジオで多くの録音に参加した。1967年から1972年までモータウンのアーティストのライヴ、録音に参加。
1972年モータウンが本拠をデトロイトからロスアンジェルスに移したときも、デトロイトに留まり、デトロイトのクラブ「20グランド」のハウスバンドとして活躍した。この頃やはり無名時代のレイ・パーカーもいた。
レイ・パーカーの自宅にあった4トラックのテープレコーダーでデモ・テープを作り、売り込んだところ、ブランズウィック・レコードが配給しているシカゴのデイカー・レコード(カール・ディヴィス社長)が契約。1973年、「ストップ・アンド・ゴー」でデビュー。そこそこのヒットとなり、以後コンスタントにアルバム、シングルを発表。ヒットが続いた。
1974年の「サウス・アフリカ・マン」は、友人のマーヴィン・ゲイとの話からインスパイアーされて作ったものだという。
当時ディスコが大きな現象となり始め、ボハノンはいわゆる「四つ打ち」のシンプルなリズムのディスコ曲を多数出すようになり、それがヒット。「フット・ストンピン・ミュージック」、「ディスコ・ストンプ」などがヒット。1977年メジャーのマーキュリー・レコーズに移籍。1978年、最大のヒット「レッツ・スタート・ザ・ダンス」を生み出す。
1979年の「ミー・アンド・ザ・ギャング」は「レッツ・スタート・ザ・ダンス」の続編とも言える作品だったが後にポール・ジョンソンの「ゲット・ゲット・ダウン」などにサンプリングされ、よく知られるようになった。
その後、CBS参加フェイズ・トゥ・レコーズ、さらにコンプリート。レコーズを経て、1989年MCAからアルバムを出して一線から退いた。
実質的には1976年に生まれ故郷に自宅を購入し、本拠をジョージア州に移していたが、1983年頃からはライヴ活動をもしなくなり、印税でゆったりと暮らすようになったようだ。
2017年8月ジョージア州ニューマンシティーのピーチトゥリー・ストリートの一部(約4分の1マイル=400メートル)が「ハミルトン・ボハノン・ドライヴ」と命名された。
また、2019年4月25日モアハウス大学でチャリティー・ライヴをレイ・パーカーらと敢行。さらに、2020年2月にシングル「Bohannon Combination Gumbo Mix」を出していた。
OBITUARY>Bohannon, Hamilton (March 7, 1942 – April 24, 2020, 78 year old)
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