店長‼️五時半になりましたよ‼️
おう。そろそろ行くか取り立てに。
ボクの心臓は現場に近くなるたびに鼓動が高まって来た。
「もし、お金が用意出来なかったら逆上しないだろうか?」
「もしかしたらあのオトコはダンボールハウスに住むようになってしまうんだろうか?」
様々な思いが湧いて来たのだ。
コンコン‼️
◯◯さん△◯不動産です〜‼️
家賃貰いに来ましたよ〜‼️
……。
部屋からは応答が無かった。
店長がドアに耳をつけた。
テレビの音はしないな。
ガチャッ。そう言いながら店長がドアノブを回したドアか開いた。
あっ‼️
ヤラレタ〜‼️
チクショ〜‼️
舐めやがって〜‼️
部屋は昼間来た時とは豹変してい
た。
部屋の中は散乱し、
床には靴跡がたくさん付いていた。
よほど慌てていたのだろうか?
玄関にはサンダルと靴があべこべに一つづつ残っていた。
オトコが寝ていたと思われる部屋には週間漫画がまるでタワーマンションの如く天井まで積まれていた。
そう。
オトコは逃げたのである。
つづく。