◎テラス・マーティン&ポリシーズ~ソウルたっぷりのジャズ、ジャズたっぷりのソウル | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎テラス・マーティン&ポリシーズ~ソウルたっぷりのジャズ、ジャズたっぷりのソウル

 

【Terrace Martin Presents Pollyseeds Setlist】

 

ソウルマン。

 

ロスアンジェルスのジャズ、音楽業界界隈でこのところぐんぐんと頭角を現しているサックス奏者、キーボード奏者、ラッパー、そしてプロデューサー、テラス・マーティンが自身の作ったポリシーズという名義のグループを引き連れての初ライヴ。ポリシーズのアルバムは2017年7月に出たばかり。テラス・マーティンとしては昨年来日。

 

一言でいえば、ソウル色たっぷりのジャズ、ジャズ色たっぷりのソウル・ライヴだった。

 

いきなり、ダニー・ハザウェイの「ヴァルデス・イン・ザ・カントリー」をベースにした「ヴァルデス・オフ・クレンショー」から始まり、ダニー色を感じさせた。ダニーだけでなく、たとえば、かつてのクール&ギャングや、ジェームス・ブラウンのインスト演奏みたいなファンク・ジャズの今風という感じだった。

 

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ヴォーン。

 

我らがブレンダ・ヴォーンの親戚だというワイアン・ヴォーンをブレンダから紹介されワイアンからいろいろと話を聞いた。父親はウェイン・ヴォーン、アース、エモーションズなどに曲を提供しているソングライター、ジャズ・キーボード奏者。母ワンダ・ヴォーンはそのエモーションズのメンバー、という華麗な音楽一家育ち。

 

そのウェインは、地元で若手のミュージシャンにいろいろと音楽を教えていた。カマシの父、リッキーなども同じで、ブルーナー兄弟の父らとも仲間同士。ウェインが教えていた生徒の一人がテラス・マーティンで、そういう経緯で、ワイアンもテラスも幼馴染のお互い「ブラザー・シスター」なのでこのポリシーズに参加した。

 

このあたりの世代は、その父親の世代が若い世代に音楽をやらせることで、不良の道に進まず、真っ当な道に進むよう指導しているところが素晴らしい。そうした地道な教育が、現在のロスのジャズ隆盛に大きく寄与していて、花開いている感じだ。

 

テラスのライヴはスケジュール的に見られないかと思っていたが、見られてほんとよかった。

 

Photo Take 1

From left: Terrace Martin, Soul Searcher, Wyann Vaughn


Photo Take 2

From left: Terrace Martin, Soul Searcher, Wyann Vaughn

上の一枚を撮ったら、そんなのつまんない、こういう顔をして撮れ、と変顔を要求されて撮ったテイク2、これをみてワイアンが爆笑し彼女の顔はぶれてしまった

After shot take 1, Terrace wanted us to make face like this and we did it.  

 

 

■セットリスト

Terrace Martin & The Pollyseeds

Setlist : September 27, 2017, @ Billboard Live Tokyo

 

[ ] denotes tonight’s singer

( ) denotes original artists

 

Show started 21:33

01.   Chef E Dubble (Intro)

02.   Valdez Off Crenshaw ( “Valdez In The Country” by Donny Hathaway)

03.   Real [Wyann] (Kendrick Lamar)

04.   Untitled 5 [Rose Gold]

05.   Cornerstone [Rose Gold] (Trevor Laurence Jr.)

06.   Think Of You [Rose Gold]

07.   I Can’t Help It [Wyann] (Michael Jackson,  Stevie Wonder)

08.   Believe [Wyann]

09.   Tribal Dance (Robert Glasper)

10.   Intentions [+Chachi, +Rose Gold, + Wyann Vaughn]

Show ended 22:56

 

Members

 

テラス・マーティン / Terrace Martin (Saxophone, Vocoder, Keyboards)

チャチ / Chachi             (Vocals)

ローズ・ゴールド / Rose Gold (Vocals)

ワイアン・ヴォーン / Wyann Vaughn (Vocals)

キーファー・ジョン・シャックルフォード / Kiefer John Shackelford (Keyboards)

マーロン・ウィリアムズ / Marlon Williams (Guitar)

ブランドン・オーウェンズ / Brandon Owens (Bass)

トレバー・ローレンス / Trevor Lawrence (Drums)

 

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Sounds of Crenshaw, Vol.1 [日本語解説つき]

Terrace Martin The Pollyseeds

AGATE (2017-07-14)

https://goo.gl/gjphf9

 

Velvet Portraits [日本語解説・帯付]

Terrace Martin

AGATE Import (2016-04-10)

https://goo.gl/96GPkN

 

3CHORDFOLD

TERRACE MARTIN

 

https://goo.gl/ngFA3h

 

(2017年9月27日水曜、ビルボードライブ東京、テラス・マーティン+ポリシーズ・ライヴ)

 

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